幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

4月2日 ● 高齢者向けドラマ「やすらぎの郷」。

 テレビ朝日系列で明日からスタートする昼の帯ドラマ「やすらぎの郷」に注目しています。倉本聰が大人が見たいドラマがいまのテレビにないからと自ら持ち込んだ企画だということで、テレ朝はわざわざ枠を新設して昼帯をスタートさせることになりました。

 あの大脚本家のオリジナル企画というだけでも注目なのに、さらには思い切った豪華キャストもまた注目を集めています。石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこ、有馬稲子、五月みどり、野際陽子、藤竜也、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭、常盤貴子、松岡茉優、草刈民代、風吹ジュン、名高達男など、昭和を代表するスターがたくさん出演します。

 しかも内容も昭和世代にテレビで活躍した俳優やミュージシャン、歌手、作家などだけが入居できる老人ホームが舞台ということで、出演者たちも本人に重なるような役を演じるようです。特に石坂の元妻だった浅丘と、元恋人だった加賀の3人が共演するなんて、スリリングで、倉本じゃなければこんな企画を立てられません。主題歌も倉本がオファーして中島みゆきが新曲を書きおろしたということです。

 まさに中年以下はすっかり無視して、60歳以上のリタイアした層を完璧にターゲットにしたドラマです。広範な視聴者を常に意識しているテレビで、ここまで振り切ったドラマは本当に冒険的でチャレンジング。このドラマが成立したというのは、やはり背景にテレビ視聴者の高齢化という問題があります。今後のテレビの方向性を探る実験的ドラマという意味でも注目したいと思います。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」