幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月20日 ● 春場所の見どころ。

 春場所もすでに9日目が終わりました。ここまで全勝は横綱稀勢の里と関脇高安の2人です。稀勢の里は新横綱の重圧にも負けずに、また悪癖である前半の取りこぼしもなく、順調に白星を重ねてきました。これまでずっと綱取りの重圧があったのに比べれば、新横綱の重圧など大したものではないのかも知れません。

 驚くべきは高安の成長ぶりです。昨年めきめきと強くなってきていたことはわかりました。しかしまだ「将来の大関候補」の1人に過ぎなかったのに、先場所あたりから目に見えて力がついてきているのが感じられます。取り口に安定感が出てきて簡単には負けない相撲に変わってきました。

 先場所11勝しましたが、その前が負け越しているので大関昇進をかけるのは来場所となります。まだ横綱日馬富士、鶴竜戦を残してはいますが、この調子なら13勝くらいはいけそうです。故障せずに今の調子を維持できればすぐに大関に上がるだろうと思います。それくらい大関クラスの相撲を取っています。

 それに高安の有利な点は稀勢の里と同部屋ということです。高安が強くなったのは稀勢の里との稽古を豊富にできたからこそだと思いますが、本場所で直接対決がないので星ひとつ必ず有利になるということも大きなメリットです。昇進直前3場所で33勝が目安ですが、高安の場合は実質30勝でOKのようなものです。

 稀勢の里と高安の優勝同点決勝がなるかどうかも楽しみですが、1敗で2人を追いかける照ノ富士も注目です。大関に上がった頃はすぐに横綱になってしまうのではないかと思われるくらい強かったのに、2015年9月場所で故障をしてから復活が長引きました。ようやくここにきて体調が整ってきたようで、今場所あっさり勝ち越しを決めてカド番を脱出。気楽になってここから全勝の2人をどこまで追えるか楽しみです。

 もう1人の注目力士は関脇に陥落した琴奨菊。今場所10勝すれば大関に復帰できますが、ここまで6勝3敗と微妙な星勘定になっています。すでに照ノ富士以外の上位とは対戦が終わっているので、残り6日間で4勝はできない数字ではありませんが楽観視もできません。今場所10勝に届かなければ、恐らく年齢的にも今後大関に再昇進する目はないだろうと思いますので、琴奨菊の今後の相撲からも目が離せません。


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