幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月14日 ● 西岡がベルディヒを倒す。

 本来ならWBCのキューバ戦のことを書こうと思っていたのですが、やはり西岡良仁の快挙を取り上げなければ、野球ファンよりずっと数が少ないテニスファンとしては申し訳が立たないので、敢えて山田や筒香や小林の活躍には触れずにスルーさせていただきます。

 西岡の快挙というのは、現在カリフォルニアのインディアンウェルズで開催されている男子テニスのマスターズ1000大会のひとつBNPパリバ・オープンでのこと。96ドローというグランドスラムに次ぐ規模を誇るマスターズ1000大会はトップ選手が勢ぞろいします。錦織も第4シードで出場して3回戦に進んでいます。西岡はまだ21歳で日本テニスの次代を担う選手として注目されています。

 今大会では予選決勝で負けたもののラッキールーザーとして本選入り。1回戦で予選決勝で負けたウマーと再び対戦して勝利、2回戦ではツアーナンバー1のビッグサーバーである第19シードのカルロビッチを破っていました。身長170センチの西岡が211センチのカルロビッチに勝ったというだけでも話題になっていたのですが、なんとさらに3回戦では第13シードのベルディヒ相手に1-6、2-5のピンチから逆転勝ちをしたのです。これは大番狂わせです。

 ベルディヒは長年にわたってトップ10をキープしてきた選手で、ビッグ4などの上位にはあまり勝てませんが、格下には滅多に取りこぼさない選手です。下位の選手にとっては壁のような存在ですが、西岡がその壁を打ち破ったということは、彼が今後トップ30といった上位に進出していける実力を持っていることを証明したと言っても良いでしょう。

 男子ツアー中でも最も小柄な選手の部類に入る西岡ですが、そのクイックネスとボールタッチ、そしてサウスポーを生かしたサービスや巻き込むようなフォアなど、いくつもの武器は持っています。かつてリオスという似たような小柄なサウスポーのナンバー1選手がいましたが、西岡もリオスのような選手に成長していけるポテンシャルはあると思います。

 錦織を除けばマスターズ1000大会で日本男子が4回戦に進出したのは1991年の松岡修造以来だそうです。次の相手は第3シードのバブリンカ。強敵ですが穴もあって強い時と弱い時の差が激しい選手だけに、西岡にも付け入る隙がありそうです。さらなる快挙を期待したいところです。


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