幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月13日 ● 金が取れる菊池の守備。

 昨日は敢えて触れなかったのですが、WBCオランダ戦で見せた菊池の守備は本当に素晴らしいものでした。7回1死1.2塁。ボガーツの痛烈な当たりが二遊間を抜けようとした刹那、セカンドの菊池が横っ飛びしてバックハンドで掴み取り、そのまま倒れ込みながらセカンドカバーに入った坂本にグラブトス。1塁ランナーをアウトにしました。

 あの打球が抜けていれば少なくともオランダは同点に追いついているし、もしかしたら逆転していたかも知れません。日本がオランダに対して同点どまりで逆転を許さなかったのも昨日の勝因のひとつだと思いますが、菊池の守備があったればこそという勝利だったと思います。

 しかも菊池のあのグラブトスは併殺を狙ったもので、もう少し良いところに投げていればきっと併殺は成立していました。オランダベンチですら拍手するほどのスーパープレーを見せておきながら、菊池がちょっと悔しそうな顔をしていたのは併殺を取れなかったからでしょう。菊池のレベルの高さを如実に示していたものです。

 最近は打てる2塁手も増えてきました。ヤクルトの山田がその代表ですし、かつてはロッテ時代の落合もセカンドを守っていました。しかし菊池を見ているとやはりセカンドは守備の要であり、捕手と並んで投手を支えていかなければならないと思います。打つのはそこそこで送りバントやヒットエンドランのような小技が上手ければいいのです。

 守備の名手と呼ばれたセカンドは数多いです。現役なら中日の荒木、かつての西武の辻、古くは中日の高木、巨人の千葉。さすがに千葉は古すぎて僕も見ていませんが、菊池の守備は歴代の名二塁手と比べても遜色ありません。もちろん玄人から見たら菊池は派手なプレーが多いだけだと言われるかも知れません。広岡あたりが言いそうなことですが、本当の守備の名手とは難しいボールをさりげなく捌いてこそ、みたいな。

 まあそうかも知れないとも思いますが、プロだけに守備でも観客を沸かせるようなプレーをしてくれた方が盛り上がります。守備で金を取れる菊池は素晴らしいと思います。


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