幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月26日 ● デ杯フランス戦のこと。

 全豪オープンも佳境を迎えていますが、全豪が終わるとデ杯が世界中で行われます。日本はワールドグループ1回戦で強豪フランスをホームの有明コロシアムで迎え撃ちます。錦織の成長とともに日本男子テニスのレベルが上がって、今は世界の16強であるワールドグループに定着できるようになってきました。今後はさらなる上を目指す段階に入ってきたと思います。

 その日本代表のフランス戦メンバーは以下の通りです。西岡良仁(シングルス99位/ダブルス585位)、杉田祐一(シングルス112位/ダブルス444位)、ダニエル太郎(シングルス124位/ダブルス1225位)、内山靖崇(北日本物産:シングルス240位/ダブルス226位)。エースの錦織がいません。スケジュールが過密のため今回は代表入りを辞退しました。かなり錦織なりに悩んだことだろうと思います。デ杯のチケットを早々に確保したファンからは悲鳴が上がりました。

 しかし錦織が出ても出なくてもフランスに勝ち目はないだろうと思います。恐らくそれも錦織が辞退を決意した理由のひとつでもあるでしょう。フランスのメンバーは以下の通りです。リシャール・ガスケ(シングルス18位/ダブルス856位)、ジル・シモン(シングルス25位/ダブルス262位)、ニコラ・マウ(シングルス41位/ダブルス1位)、ピエール ユーグ・エルベール(シングルス73位/ダブルス2位)。

 フランスも現在ランキングで自国のトップであるモンフィスに加え、ナンバー2のツォンガも出ません。この2人が出なくても層の厚さが日本とは全然違います。ランキングを見ればわかるように、ガスケやシモンと互角に戦える選手は錦織を除いていないのです。しかもダブルスにいたっては世界ナンバー1ペアがフランスに控えているのですから、日本は仮に錦織が孤軍奮闘してシングルスで2勝しても、残る1勝を挙げる手立てが残っていないのです。錦織が自分の体力を考えてデ杯をスキップするのもある意味仕方ないでしょう。

 前から繰り返し書いているように、日本がデ杯で勝ち上がるためには、錦織が健在なうちにナンバー2の選手がトップ30に食い込めるくらいに成長するか、ダブルスのスペシャリストを育てるしかありません。今のところどちらも兆しすらありませんから、このままでは錦織の衰えとともにまた元のアジア・オセアニアゾーンに戻っていくことになりそうです。


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