幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月25日 ● ロジャーとラファ。

 いよいよ佳境に入ってきた全豪オープン。シングルスはベスト4が揃いましたが、ベテラン勢が男女とも勝ち上がっています。女子はココ・バンダウェイ、ビーナス・ウィリアムズ、ミリヤナ・ルチッチバローニ、セレナ・ウィリアムズの4人。25歳のバンダウェイを除けば大ベテラン揃いというか、30代も半ばです。そして男子はロジャー・フェデラー、スタン・ワウリンカ、ラファエル・ナダル、グリゴール・ディミトロフと、こちらも25歳のディミトロフ以外は30代。男女8人の平均年齢がこれほど高いベスト4というのは近年記憶にありません。

 さて、この中でもしかしたら実現するかも知れないのが、女子のウィリアムズ姉妹の決勝、男子のフェデラーとナダルの決勝です。どちらも時代を10年以上巻き戻したカードで、懐かしさにクラクラきます。ウィリアムズ姉妹のグランドスラム決勝対決というのはなんと2001〜2003年頃によく実現したカードです。そしてフェデラーとナダルのグランドスラム決勝は2006年〜2008年頃に毎回のように見ていた光景。それが2017年のいままた実現するかも知れないのですから、彼らのプレーヤーとしての息の長さに驚きます。

 特にフェデラーとナダルは幾多の名勝負を繰り広げてきました。当時を懐かしむファンは世界中にたくさんいますが、両者とも故障をして全盛期の力を失い、時代はすっかりジョコビッチとマレーの2強になっていました。ところが今回はその「新2強」が早々に敗退し、「旧2強」が大方の予想を覆すかのように準決勝まで勝ち上がって、懐かしい「クラシカル・ファイナル」が実現しそうなところまできています。もう二度とないと思っていたのに、こうなったらぜひともこの決勝を見たいと願ってしまいます。

 準決勝、フェデラーはワウリンカとのスイス対決ですが、過去はフェデラーが圧倒してきています。ただワウリンカというのはグランドスラムでいきなり強くなることがあって、その状態になったら手がつけられません。それがこの準決勝ではないことを願うのみです。ナダルとディミトロフもナダルが過去は圧勝してきていますが、ディミトロフは前哨戦で錦織を決勝で破って優勝していて、いまもっとも乗っている若手です。こちらも過去の対戦成績があまり参考にならず勝負の行方はどうなるかわかりません。

 決勝がフェデラーvsナダルなら世界中が大注目ですが、逆に両者ともに負けることも十分ありえます。せめてフェデラーだけでも決勝に勝ち上がってほしいです。35歳だけに今回がグランドスラムで優勝するラストチャンスという気がしますから。


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