幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月19日 ● ジョコビッチ敗退。

 全豪2回戦でジョコビッチがイストミンに敗れるという大波乱が起きました。ジョコビッチは知っていてもイストミンを知っている人は少ないでしょう。1986年生まれというベテラン選手です。ナダルと同い年でジョコビッチの1つ年上。これまで最高でも30位台の選手で、今はなんと117位。もちろんこれまでジョコビッチとの対戦成績は全敗。普通に考えてジョコビッチが負ける可能性は捻挫でもしない限りゼロに近いと思うところです。

 スコアは6-7、7-5、6-2、6-7、4-6。ジョコビッチがタイブレークを2度も落としています。あの勝負強いジョコビッチにしては珍しいことです。その上、フルセットの勝負でも強さを発揮するジョコビッチがファイナルセットで競り負けているのですから、本当に異常事態と言っても良いでしょう。テニス界の今年の十大ニュースを選んだら食い込んできそうなほどの大波乱です。まだ今年始まったばかりですが。

 これで全豪オープンの優勝争いが急に混戦模様になってきました。先日ドローの発表があった時にボトムハーフはジョコビッチの決勝進出はかなり確率が高いと書きました。有力な選手がトップハーフにかたまったので、ジョコビッチは悠々と決勝まで勝ち上がるだろうと考えたのですが、俄然わからなくなってきました。チャンスがあるのはラオニッチ、ディミトロフ、ナダルといったところですが、ナダルは本来の力が戻っていないし、ラオニッチやディミトロフはまだ安定感に欠けます。思わぬ選手が決勝のコートに立つ可能性もあります。

 それに比べてトップハーフは順当に強豪が勝ち上がっていて、早くも3回戦でフェデラーとベルディヒが激突します。彼だけではなく、マレー、ワウリンカ、錦織と誰が勝ち上がっていくか予測がつかないですが、ワウリンカの山の強豪であるキリオスとチリッチが早々に負けたので、ワウリンカが体力を温存できてちょっと有利かも知れません。

 それにしてもジョコビッチ。昨年全仏で生涯グランドスラムを達成して一気に魂が抜けてしまったのか、急にあの強さが消えてしまいました。もちろん強い時には相変わらず圧倒的に強いのですが、ふっと気が抜けたように弱いところが顔を出すようになりました。この調子ではマレーの1位キープがしばらく続きそうです。


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