幹事クリタのコーカイ日誌2016

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12月21日 ● 極私的ドラマアカデミー賞2016。

 毎年恒例の「極私的ドラマアカデミー賞」。2016年はますます見たドラマが少ないので、ちょっと偏りが激しくなるかとは思いますが、恒例なので今年もやります。なお昨年はこちら(極私的ドラマアカデミー賞2015)。

 まず作品賞のノミネートから。『真田丸』、『精霊の守り人』、『重版出来!』、『逃げるは恥だが役に立つ』、『勇者ヨシヒコと導かれし七人』。あまりドラマを見なかった今年でしたが、それでもクオリティの高い作品が並びました。激戦で最優秀作品賞を選ぶのに悩みましたが、やはり個人的な趣味の観点からも社会的な話題性からも『逃げるは恥だが役に立つ』に。脚本も演出もキャスティングも音楽も全てにおいて高水準でした。次点は『真田丸』と迷いましたがマンガ好きなので『重版出来!』に。

 次に主演男優賞。堺雅人(『真田丸』)、岡田将生(『ゆとりですがなにか』)、星野源(『逃げるは恥だが役に立つ』)、山田孝之(勇者ヨシヒコと導かれし七人』)。残念ながら僕が見たドラマからでは主演男優賞にノミネートできる5枠が埋まりませんでした。この4人の中から最優秀主演男優賞は見事に35歳童貞を演じた星野源に。このドラマのヒットは星野の作り上げたキャラクター抜きでは考えられません。次点は主演としては周りに食われてしまい少々物足りなかったですが堺雅人に。

 主演女優賞のノミネートは綾瀬はるか(『精霊の守り人』)、黒木華(『重版出来!』)、新垣結衣(『逃げるは恥だが役に立つ』)。こちらは3人ノミネートです。黒木とガッキーの争いは僅差ですが、可愛いだけではなくコメディセンスを確かな演技力で見せた新垣結衣に。ガッキーの可愛らしさと清純さがなければ成立しないドラマでした。次点はもちろん黒木華で。

 毎年絞りきれない助演男優賞。草刈正雄、大泉洋、内野聖陽(以上『真田丸』)、小日向文世(『真田丸』、『重版出来!』)、オダギリジョー(『重版出来!』)、ムロツヨシ(『重版出来!』『勇者ヨシヒコと導かれし七人』)。5人に絞るのを諦めました。作品が『真田丸』と『重版出来!』に偏りましたが、主役で見せたドラマと脇役が光ったドラマの違いです。この中から最優秀助演男優賞を選ぶなら、やはり新機軸の人間臭い家康を見せた内野聖陽しかありません。次点は草刈でも大泉でも良かったのですが、敢えて真田丸を外してクールな演技で魅せたオダギリジョーにします。

 助演女優賞。ノミネートは長澤まさみ、竹内結子(以上『真田丸』)、高島礼子(『精霊の守り人』)、石田ゆり子(『逃げるは恥だが役に立つ』)、木南晴夏(『勇者ヨシヒコと導かれし七人』)。これは長澤と石田の一騎打ちですが、長澤まさみに。ドラマスタート当初のうざい女から最後は幸村に生涯寄り添い続けた良い女へと見事なイメージチェンジをして視聴者を上手に裏切った手柄は三谷と長澤の共犯があればこそです。次点は少々あざといくらいの演技を見せた石田で。

 恒例の期待外れ賞は『ゆとりですがなにか』に。クドカンドラマということで期待がかなり大きかったのですが、意外にはじけていませんでした。社会派ドラマとは言え、もう少しクドカンなら笑わせてほしいところです。クドカンは2019年の大河ドラマの脚本に決まったので『あまちゃん』クラスの大傑作を期待しています。

 特別賞は脚本家の野木亜希子に。『重版出来!』と『逃げるは恥だが役に立つ』という今年僕がはまった2つのドラマをともに彼女が書いたのですから、野木のお蔭で今年のドラマを楽しめたと言っても良いでしょう。原作付きドラマの名手になってしまったわけですが、今後はぜひオリジナルドラマも見たいものです。


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