ロシアＷ杯最終予選、ホームでのサウジアラビア戦。この試合に負けたらＷ杯への道はかなり険しくなるところでしたが、何とか2-1で勝利。グループのライバルの豪州がタイに引き分けた僥倖もあって２位に浮上しました。最終予選の折り返しまできてサウジと並ぶ勝ち点10、得失点差もわずか1の２位というのはまあ悪くないと言えるでしょう。少なくともホームでのUAE戦で負けたというスタートの遅れは何とか取り返せました。

　サウジ戦は清武、大迫、原口が光っていました。もともとポテンシャルのある選手たちだけに、本田、香川を外した効果が出たというべきでしょう。五輪組を先発に起用した采配は当たりでした。そして後半になって本田や香川を投入したら、彼らも悪くなかったとは言え、良かったとも言えない出来だっただけに、今後は世代交代を一気に進めた方が良いのかなと改めて思わせるような試合でした。

　最終予選後半は中東でのアウェイの試合がカギを握るというのは誰しも感じているところでしょうが、それとともに海外組の選手たちがどれだけ自分のチームでゲームに出場できるかも大きなポイントになりそうです。クラブで試合に出られずコンディションが整わない選手たちに、代表戦で頼らなければならないのは本当に心許ない感じです。かと言ってアウェイでは国内組より海外組のほうが経験値は高そうですし、監督としてもどう起用していくか迷うところでしょう。

　外野があれこれ批判するのは簡単ですが、もし自分が監督になったら胃が痛くなりそうです。