名古屋グランパスが今日の湘南戦で惨敗しＪ２降格が決まってしまいました。「オリジナル10」のひとつとして、鹿島、横浜と並んでＪリーグ開幕からずっとＪ１にいた３チームのひとつでしたが、ついに屈辱の降格決定に何ともやるせない気持ちです。

　過去にも書いたように残りの対戦相手を考えれば名古屋はギリギリ残留できると思っていました。前節まで降格圏内だとは言え、新潟とは勝ち点は同じ、甲府とも勝ち点差はわずか1です。そして新潟も甲府も格上相手なのに、名古屋はＪ２降格がすでに決まっている湘南。しかもホーム。最低でも引き分けて勝ち点1は取れるだろうと思っていたのに、なんと1-3という悲惨な結果。新潟も甲府も予定通りに負けたのに、自力で降格を決めているようでは話になりません。

　正直、今日の敗戦を見たら「落ちた方がいい」と思いました。トヨタという日本でも最大のスポンサーにバックアップされ、地元で唯一のチームとして多くのサポーターに支えられていることに長年甘えてきたから、こんな脆い弱いチームになってしまったんだと思いました。一度Ｊ２に落ちてもっと真面目にサッカーに取り組んだらどうだと言いたくなります。それは選手や監督だけではなくフロントに特に言いたいことです。

　今季、ここまで落ちたのは何と言ってもフロントの対応が後手に回ったからです。小倉を監督に据えましたが、監督経験がないにも関わらず小倉の人気に頼っての起用なのは見え見えでした。案の定チームが崩壊し、なんと17試合連続で勝利なしという状況にも関わらず監督の更迭をしませんでした。ジュロヴスキーを監督に昇格させ、田中マルクス闘莉王を呼び戻しましたが、もう巻き返すだけの時間がありませんでした。

　これまでガンバ大阪や広島など、Ｊ２降格を経験しながらそこから這い上がってＪ１の強豪になったチームもあります。名古屋にもそういう「強さ」をＪ２で身につけてほしいと願っています。