幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

10月27日 ● レコード大賞に1億円の価値はあるのか。

 「文春砲」がまた炸裂しました。今回のターゲットはレコード大賞。昨年三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(あー面倒くさい名前)が「Unfair World」で大賞を取った件で、1億円の裏金が使われたというスクープです。証拠として領収書の写しを掲載していますが、どこまで本当なのかわかりませんが、感覚的には「やっぱりそうか」と思える内容でした。

 そもそも昨年の受賞曲「Unfair World」がどんな曲なのか知っている人がどれだけいることでしょう?三代目のファン以外は思い出せない(どころか、そもそも知らない)んじゃないかと思います。売上も20万枚だったそうで、いくらCDが売れない時代とは言え、もう少し売れた曲はあっただろうと。実際、ライバルと言われたAKB48の「僕たちは戦わない」は総選挙投票用の曲とは言えダブルミリオンですから実に10倍もの売り上げです。

 そもそもレコ大にそれなりの権威があったのは甘く見積もってもせいぜい20世紀のうちだったと思います。かつては大晦日の夜にレコ大から紅白という定番というか黄金パターンがあって、ほとんどの家庭がそうやって大晦日の夜を過ごしていましたが、生活の多様化と音楽の多様化が相まってそんな文化はすっかり消滅してしまいました。紅白はまだしもレコ大の没落は21世紀に入ってから目を覆うものがあります。視聴率も取れず話題にもならず、身内だけで盛り上がっているようでは、もはや1億円で買収するだけの価値があるのかどうかすら怪しいです。

 レコ大も今年で58回目だそうですから、そろそろ寿命なのかも知れません。こういうスキャンダルが出た以上、すっぱり打ち切って新しくて清廉な企画を作り直した方が良いんじゃないかと思いますけどねぇ。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」