幹事クリタのコーカイ日誌2016

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10月25日 ● 大谷頼り過ぎの日ハム。

 広島が本拠で連勝して札幌に乗り込んだ日本シリーズ第3戦。日本ハムとしてはここで負けたら後がなくなるという正念場ですが、広島の先発黒田が立ちはだかります。今シーズン限りで引退を表明した黒田ですから、恐らく現役最後の登板。これを打ち崩すのはかなりメンタル的にもタフではないと戦えません。どうしても黒田の、広島の気迫に押されてしまいます。

 先に日本ハムは近藤、大谷の連打でチャンスを作り中田の遊ゴロの間に1点を先制しましたが、またしてもエルドレッドに3試合連続のホームランを打たれて逆転されます。そこからはお互いになかなか流れがつかめないもどかしい展開。日本ハムで黒田に対抗できていたのは2塁打を2本打った大谷だけでしたが、黒田が故障で途中降板してから少しずつ流れが日ハムに傾き始めました。

 8回、広島のジャクソンから大谷が敬遠されて燃えた中田のタイムリーで2点をもぎ取り逆転します。しかし9回裏あと1人で勝利というところで広島に追いつかれて延長戦へ。このあたりはお互いチャンピオンチームの意地と意地のぶつかり合いで実に見ごたえがありました。

 そして延長10回裏。2死2塁で大谷が難しい内角低めのボールをうまく捉えてサヨナラタイムリー。結局やっぱり大谷が決着をつけるという形で日本ハムが辛勝しました。まさに野球マンガばりの活躍を見せ続ける大谷サマサマです。

 このシリーズはこれで行方がわからなくなりましたが、見ていて思うのは日本ハムが大谷頼りになり過ぎてはいないかということ。まるで高校野球のワンマンチームと同じ雰囲気が漂っています。とにかく大谷に任せよう、何とかしてくれるんじゃないかという感じで、大谷が活躍すれば一緒に乗っていけるけど、大谷がダメならシュンとして元気がなくなってしまいます。大谷はいつメジャーリーグに移籍するかわからないのですから、このままではヤバいでしょう。

 もっともまだ高卒4年目なのに、投打にわたってこれだけの存在感を示し続ける大谷が規格外過ぎるということもあります。さらなる成長が楽しみです。日本の宝ですから故障だけはしないで欲しいなぁ。


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