幹事クリタのコーカイ日誌2016

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10月16日 ● 大谷投入に見る栗山監督の決意。

 今日の日本ハムとソフトバンクのCSシリーズファイナル。9回に7-4と3点差でリードした場面で、栗山監督は3番指名打者の大谷をマウンドに送り出しました。DHが救援という状況自体が野球マンガチックですが、さらにその大谷が日本最速の165km/hを投げて3者凡退に抑え優勝を決めるという、まさにマンガでも描かないようなスーパープレーを披露しました。本当に大谷は別次元です。フォークボールが151km/hって何?

 ただ大谷は本来なら明日の先発投手のはず。もし逆転負けしてしまったら明日の先発がいなくなってしまうところでしたが、栗山監督は思い切った決断をしました。「今日で絶対に決めるんだ」という堅固な意思が見える継投でした。これは栗山監督のスーパープレーです。今日で決めたこと、また1イニングしか投げなかったことで、日本シリーズ初戦まで大谷をしっかり休ませることができます。

 対する工藤監督は投手交代が後手に回りました。後がない試合なのに、不調の東浜を引っ張って、結局序盤で奪った4点差のリードをひっくり返されてしまいました。投手出身の監督はどうしても投手の気持ちがわかるので交代が遅れることが多いようです。その温情が今回は仇になりました。監督の采配の差がそのままゲームを決定づけたと思います。

 それにしても前半の大量リードを途中からじわじわと詰められて逆転され、最後は大谷にやられてしまうという今日の試合は、今年のソフトバンクと日本ハムのシーズンそのものを凝縮したようになってしまいました。セパともにリーグを代表するに相応しいチームが勝ち上がりました。日本シリーズが楽しみです。


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