幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

10月4日 ● 学習雑誌の終焉。

 小学館の学年別学習雑誌「小学二年生」が今年いっぱいで休刊になることが決まったそうです。すでに「小学三年生」から「小学六年生」までは休刊しており、残すは「小学一年生」のみ。学年別では完全になくなったわけです。そして「小学一年生」もいつまで頑張れることか。小学館の看板雑誌として大正時代から続いてきた歴史もいよいよ終幕を迎えようとしています。

 僕が子どもの頃は学習雑誌の最盛期でした。この小学館の学年誌だけではなく、学研にも学年誌「科学と学習」シリーズもあり、僕はこの雑誌のファンでした。「科学」の付録でついていた「人体の秘密」という小さくなって体の中を巡るマンガ小冊子のことを鮮明に覚えています。僕の人体の基礎知識は全てその付録で学んだものです。また「学習」には歴史読み物が多く、歴史好きはここから始まりました。

 中学生になると旺文社の「中一時代」と学研の「中一コース」のどちらを定期購読するかで悩みました。当初は付録の良かった「中一コース」を選んだような記憶がありますが、徐々に「中一時代」の方が記事に深みがあるような気がして転向しました。高校生になってもずっと読んでいたと思いますが、それはこの雑誌なら親が買ってくれたからで、自分の小遣いで雑誌を買うようになってからは、もっと刺激的な雑誌も読むようになりました。

 当時は本当に「中一時代」「中一コース」の情報は役立ちました。勉強法とか試験対策はもちろんですが、芸能情報や海外アーティストのことから男女交際、性の悩みまで網羅されていて、年上の兄弟も親戚もいなかった僕にとって貴重な情報源でした。今のようなネットの情報と違って、きちんと編集されている信頼性の高い情報でしたから、安心して読んでいられました。

 今ではこうした学年別学習雑誌もほぼ壊滅状態にあり、残っているのは「小学一年生」と「蛍雪時代」だけのようです。少子化の上にそもそも雑誌業界全体が大幅に縮小しているのですから仕方ありませんが、こういう雑誌の話題をできる世代もどんどん上がっているので、そのうち周りは誰も知らないということになりそうです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」