秋の改編時期のためスペシャル番組ばかりの今夜、最初は「大食い王決定戦」を見ていて、新ＭＣが照英かよ、とか思っていたのですが、大食いは録画にしてやはり生で「キング・オブ・コント」を見ることにしました。生放送は生で見るのが一番です。

　今年は全体に粒揃いだと感じました。爆笑というほど爆発的な笑いは起きなかったけど、滑り倒したというほどの事故もなく、それぞれが実力を発揮したと思いました。だから見ていて飽きなかったし、審査員が悩んでいるのもよくわかりました。

　その中で優勝したのが無名のライス。長年苦労してきたコンビが優勝して一躍スターになるというサクセスストーリーは番組の思惑通りなのですが、その「意志」が審査員にも強すぎたのか、ちょっとライスだけ点が高く出過ぎたような印象は受けました。特に最後の審査で設楽がジャンポケをかなり低くつけたために余計に「ライスだけ高くない？」という感じになってしまいましたが、設楽以外の４人はほぼ互角という評価だったと思います。

　ジャンポケは安定感があって昔より上手くなったなと感じました。ただ食事時にトイレネタはちょっとどうかなと思いましたが。本当に家族そろって夕食の時間だったので若干不快でした。個人的にはタイムマシーン３号の小銭をバラまくネタも面白かったし、かまいたちの世界観も好きでした。

　番組に課題があるとしたらやはり審査員です。昨年も思いましたが、東京芸人４人、関西芸人１人というのはバランスが悪いし、コンビを２組というのも価値観が近い感じがして意味がありません。松本、日村、三村は残して、後は内村光良と岡村隆史あたりではどうでしょう？いや、単に「村」芸人を集めただけですけどバランスは良くなるかと。