幹事クリタのコーカイ日誌2016

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9月24日 ● 豪栄道初優勝。

 大相撲秋場所は大関豪栄道が14日目で初優勝を決めました。他を圧する強さを示した今場所でした。いくら白鵬がいないとは言え、場所が始まる前に誰が豪栄道の優勝を予想できたことでしょうか。なにせ豪栄道はカド番でしたし、そもそも大関昇進後はほとんどの場所で2ケタはおろか勝ち越すのがやっと、カド番もしばしばという成績だったのです。大関陣の中でも最弱、優勝なんて夢のまた夢という状態からの優勝は驚きでしかありません。

 今場所の豪栄道はこれまでと人が変わったかのような取り口でした。前まわしを取ったら引き付けながら吊り寄り気味に一気に出るという形を徹底していました。豪栄道は元来差し身が悪く、すぐに悪い形になってしまって、苦し紛れの首投げというのが定番でしたが、今場所はそれをほぼ封印していました。もっとも昨日の日馬富士戦で逆転の首投げで勝ちました。「ここ一番」のあの場面であれで勝てる相撲勘の良さがまた取り柄ではあります。

 明日勝てば全勝優勝となりますが、それよりも注目はもちろん来場所の綱取りです。琴奨菊の初場所の優勝以降、稀勢の里、豪栄道と今年は順番に大関陣が綱取りを経験しています。これまでずっと横綱勢の陰に隠れていた大関陣が活躍して優勝争いに絡んでいるのはとても良い傾向です。反面、それは長い間角界を支配してきたモンゴル勢の力に陰りが見えてきたということでもあります。来年はこの傾向が一層強くなって大混戦になりそうな予感がします。


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