幹事クリタのコーカイ日誌2016

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9月18日 ● デ杯完勝。

 デ杯のワールドグループ・プレーオフ、日本対ウクライナ戦が終わりました。なんと日本が5戦全勝という完璧な勝利。しかもシングルスに錦織を起用しないでこの結果ですから、最高の勝ち方でした。

 日本のここ数年の課題は錦織でシングルス2勝として、あと1勝をどこで取るかということでしたが、今回はダニエル太郎と西岡良仁がともにシングルスで2勝ずつ。彼らがワールドグループで戦力になれば、錦織に次ぐ2番手ができます。また錦織と杉田祐一のダブルスが初めて組んだ即席ペアとは思えないほどのプレイを見せたのも収穫。まだ本格的なダブルスチーム相手にどうかという課題は残っていますが、まずオプションがひとつ増えたのは喜ばしいことです。

 現在の日本はワールドグループ1回戦と残留をかけたプレーオフを繰り返していますが、ダニエルと西岡は錦織より5歳前後若い選手だけに、彼らがもう1つステップを上がって30〜50位あたりに定着するようになると、世界のベスト8、ベスト4が見えてきます。錦織が世界トップクラスの実力を維持できるのが残り何年かわかりませんが、恐らく今後3〜4年くらいかなというところでしょう。

 錦織がいま分が悪い選手はジョコビッチ、マレー、ワウリンカら世界で数人に過ぎません。つまりセルビア、イギリス、スイス、さらにスペイン(ナダル)、カナダ(ラオニッチ)、アルゼンチン(デルポトロ)以外の国なら錦織で2勝という計算ができるわけです。これに層が厚いフランスを加えても日本がベスト8に入る可能性は結構高いのです。ただそこから勝ち上がるには、ダニエルや西岡の力が必要になります。

 それにしても錦織はもちろん、ダニエルも西岡も10代から海外で成長した選手です。日本国内にとどまって世界レベルまで強くなるのはやはり難しいんでしょうね。


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