幹事クリタのコーカイ日誌2016

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9月13日 ● 荒れる秋場所。

 昔から大相撲は「荒れる春場所」が定番なのですが、この秋場所はもう大荒れです。横綱大関陣で3日目まで全勝はカド番の豪栄道だけ。白鵬は休場、日馬富士1敗、鶴竜2敗、稀勢の里2敗と有力力士が軒並みボロボロで、この先の優勝争いの展開が読めません。一番勢いに乗っているのが稀勢の里、鶴竜、日馬富士と3タテした31歳のベテラン隠岐の海なんですから、どんなおかしな場所かと思います。

 もちろん今場所も注目は稀勢の里の綱取りでしたが、3日目までに平幕に2敗ではもう綱取りはナシということで良いでしょう。協会としてはそれでも「優勝したら昇進」という既定路線を変えていないようですが、白鵬のいない場所で低レベルの優勝したからと言って、それが横綱に相応しいとはとても思えません。何とか日本人横綱を作りたい気持ちはわかりますが、無理して弱い横綱を作っても、年齢も年齢だけに先はないと思います。

 と言って、若手で今後期待の力士というのがこれと言って見当たらないのが苦しいところ。大関の照ノ富士は故障してからすっかり弱くなってしまいました。かつての琴欧洲を見ているようです。同様に逸ノ城も遠藤も怪我してからはかつての輝きを失ってしまいました。遠藤と争っていた大砂嵐も怪我のため今場所は十両に陥落しています。期待の若手力士が続々と怪我をするということ自体に問題があります。

 そして、今のところ唯一期待できそうな若手が御嶽海です。昨年春場所に幕下付け出しで初土俵を踏み、スピード出世で2場所で新十両、さらに2場所で新入幕、幕内3場所目で2ケタ勝利、4場所目で敢闘賞と順調に出世しています。先場所は初挑戦の上位の壁に跳ね返されましたが、5枚目に下がった今場所はここまで3連勝。すでに幕内中位の力士には負けないだけの実力を身につけてきました。今後はとにかく大きな怪我だけには注意してほしいものです。


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