幹事クリタのコーカイ日誌2016

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9月9日 ● なんのためにテニスするのか。

 テニスを趣味としている人は多いですが、全てのテニス好きが同じ目的・目標でテニスをしているわけではありません。競技志向で練習を真剣にやり実力向上に徹している人もいれば、試合が好きでいろいろな大会に出まくっている人もいます。またテニス仲間との交流が楽しくてサークルやスクールに通っている人もいますし、ストレス発散で思いっきりボールを打つことが目的の人もいます。もちろん健康作りやダイエットのためにテニスをしている人も、異性との出会いを求めてテニスコートに来る人もいます。

 どれが正しくてどれが間違っているわけではなく、テニスというのはそれだけ幅広い目的を叶えることができる稀有なスポーツだということです。そして健康作りと仲間作りとか、ストレス発散と勝負事の刺激とか、目的の複数を同時に達成できることもあるので、だからこそ「テニスが好き」という気持ちさえ共有しているのなら、方向性の違うテニス好きが一緒にプレーできることもまた良いところです。

 ただし、さすがに真剣勝負の競技志向の人と、出会いを求めて来ている人や、仲間との交流がメインの人とは共存が難しいということはあります。テニスサークルの性格というのは、それらの目的のどのあたりを狙っているのかで変わります。競技志向かレジャー志向か、プレイがメインか交流がメインか。よりハードタイプなら、2人だけでずっと真剣にシングルスをやって終わったらそのまま帰るでしょうし、ソフトタイプならテニス中にも飲食やお喋りをして、終わってからもまたお茶や食事に行くでしょう。

 僕のテニスサークルは創設時からなるべく幅広いタイプの人に楽しんでもられればと思って、極端な競技志向やレジャー志向の人じゃなければ参加できるように設定しているつもりです。初心者でも経験者でもOKで、ワイワイと楽しくやれたら良いなと思って始めましたし、実際そういう雰囲気で長年やってきました。ただここ数年はちょっと変化してきたかなと感じています。レベルアップしてより競技志向に近づいてきた感じがするのです。

 20年以上前だって大会に参加したりはしていましたが、それよりもみんなで集まってワイワイ言いながらテニスをして、終わったらお茶会に行ってお喋りするのが何より楽しみでした。合宿と称した小旅行も頻繁に行っていました。もちろん今でもテニスの時にはワイワイしていますし、終わってからお茶会も必ず行きます。合宿も年に1回は開催します。でも昔と違うのはテニスのレベルが格段に上がってしまったことです。初心者がワイワイしているのと、上級者がワイワイしているのとでは、やはりワイワイの雰囲気が違ってきます。

 そのせいで昔に比べて随分と敷居が高いサークルになってしまいました。女性は今でも初級者OKですが初心者は入りづらいでしょうし、男性は初級者どころか中級者もNGになっています。コーチクラスは歓迎です。レベルが合わないと楽しみにくいというテニスの特性もありますから、レベルアップしてしまった以上は仕方ない部分もあるのですが、果たしてこのままどんどん敷居が高くなっていってしまって良いのかという疑問も常に感じています。

 僕も50代後半に突入するのですから、そろそろレベルアップを落ち着かせないと、自分自身がついていけなくなって楽しめなくなる可能性もあります。悩みどころです。改めて何のためにテニスしているのか、考えてみようと思っています。


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