幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

8月25日 ● 成人した子供に対する親の責任。

 タレントの高畑裕太が起こした強姦致傷事件。テレビで見ていても「こいつはバカだな」というのは感じていましたが、さすがにこれほど稚拙で愚かな犯罪をやらかすとは思いませんでした。同じ犯罪者と言っても、一般人に絡まれての暴行事件とか、賭博とかならまだしも、性犯罪、それも強姦なんて言い訳もできないしイメージダウンも甚だしいし、弁護のしようもありません。まだ薬物の方が他人に迷惑をかけていない分だけマシです。

 母親である女優の高畑淳子も謝罪するしかありませんが、彼女の出演しているCMまで放映中止になったようで、これも本人が起こしたことではないにしろ、広告主としてはマイナスイメージになる以上、仕方のないところでしょう。問題はこの先、どこまで高畑淳子の仕事に影響が出てくるかです。それはすなわち、成人した子供の起こしたトラブルに対する親の責任をどこまでと考えるかということです。

 子どもが犯罪を起こした場合、未成年なら親がその責任を問われるのは仕方ありません。ただ成人した子供の場合はもう自分で責任を負えるわけですから、親にどうこう言うのは理屈の上ではおかしいということになります。とは言え、感情的には親にも文句を言いたくなるのはわかりますし、親がどういう育て方をしたのかということについて、どうしても問い詰めたくもなります。また親の方としても責任を感じないわけにはいかないでしょう。

 ただ、本来は成人した子供の起こした犯罪は親とは無関係だというのが建前です。道着的な責任はあるかも知れませんが、少なくとも建前は建前として、やはりオフィシャルには守るべきではないかと僕は考えています。じゃないと、親に対するバッシングはすぐにリンチに発展します。法よりも感情を優先してしまうと法治主義が崩れてしまいます。いくら高畑親子が芸能人だからと言って、あまり安易に母親を追い詰めるものではないと思います。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」