幹事クリタのコーカイ日誌2016

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8月13日 ● 錦織は3位決定戦へ。

 リオ五輪、錦織とマレーの準決勝はマレーのストレート勝ちで終わりました。錦織、完敗です。随所に良いプレーもありましたが、全体に見ると安定感にかなりの差がありました。そして何より差があったのがサービス。マレーに比べて錦織のファーストサービスの不出来がブレイクの数に比例してしまった試合でした。

 マレーは以前に比べると本当に攻めが速くなりました。昔はとにかく粘って粘ってカウンターでポイントを取るという、正直見ていて退屈なテニスでした。それがジョコビッチに勝つためか、レンドルコーチのアドバイスによるものかわかりませんが、とにかくずっと積極的な攻撃にシフトしたテニスに変わり、その変化がマレーのランキングを上げたと思います。攻めの速さではツアー屈指の錦織と比べても互角だったと思います。

 マレーがいつも以上に切れの良いテニスをしているのに比べて、錦織は全体に重い感じがしました。もちろん、マレーに先に攻撃されている場面も多かったからということもありますが、それ以前に疲れがあったのかなという印象です。前日の約3時間に及んだモンフィス戦の影響ではないかと思います。勝つには勝ちましたがマッチポイント3本を凌いでのロングマッチです。疲れていないわけがありません。

 ただ疲れは言い訳にはなりません。テニスのトーナメントに出ている以上、上位に勝ち上がることは連戦をこなすということですから、それに耐えられる体を作るしかありません。トップ選手としては小柄な錦織の弱点ですが、それを乗り越えていかない限り、ランキング1位もグランドスラム優勝も見えてこないと思います。

 さて、残るは3位決定戦です。銅メダルをかけた戦いになりますから、まだまだ世間は錦織に注目してくれると思います。テニスをアピールするには絶好の機会。日本テニスの広告塔でもある錦織ですから、一発やってくれるのではないかと期待しています。


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