幹事クリタのコーカイ日誌2016

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8月2日 ● もし女子マネージャーがグランドに立ったら。

 高校野球の甲子園練習が始まりましたが、大分の女子マネージャーがグランドに入って大会関係者から制止されるという事件が起きました。大会規定では「危険防止」のため、グラウンドに立つのは男子のみと明記されているそうですが、野球部の部長が「彼女は一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせてあげようと思って」と女子のユニフォームを新調して練習の補助に参加させということです。

 10分ほど練習に参加していたところで大会関係者が気づき制止したということですが、当然のことながらこのニュースが流れるとネットでは非難轟々。いまどきこんな酷い女性差別がルールに残っていることも驚きですが、それを差別とも何とも思わない大会関係者というのも、かなり問題があります。もし普通の感覚があれば、ルールは知っていても「時代錯誤だ」と見て見ぬふりをすれば良いじゃないかと思うのですが、この大会関係者というのはよほど鈍感な人物なのでしょう。

 お蔭でこれだけ話題になって高野連が批判の矢面に立ってしまったわけで、こうなると世間の声に押されて規定を変えることになるかも知れません。もしそこまで狙ってやったのなら、この大会関係者はなかなかなものですが、きっとそんな思惑はなく単にルール従っただけのことでしょう。むしろ策士かも知れないのは、大分の野球部部長です。ルールを知っていて敢えてユニフォームまで彼女用に新調したというのですから、最初から狙っていた可能性はあります。

 もし何のお咎めなしならそれでも良し、こうして止められたら話題になって世間に一石を投じることができると踏んでいたのだとしたら、相当したたかな計算ができる人物です。彼女のユニフォーム姿も複数カット報じられていますから、敢えて撮らせたのかも知れません。ビジュアルがあるとないとでは報道される上で大違いですから。この写真なんか、なかなかよく撮れていて、やはり部長が話題作りを仕掛けたのかなと思ってしまいます。


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