８月に入って「やる気」メーターがどんどん下がっています。仕事はもちろんですが、遊びに行くのも面倒くさいし、人付き合いもなるべく気楽な人とだけにしたい。サックスやピアノを弾くのも億劫だし、大好きなテニスもすぐに体が重く感じられてしまいます。いわゆる「夏バテ」に近いのですが、体調よりも精神的にバテている感じです。

　自分としては「夏のせい」「暑いせい」と思っていたのですが、これはもしかしたら「年のせい」かも知れません。ただそれはある意味、順調に年を重ねている証拠でもありますから、一概に悪いこととも限りません。エネルギーロスを少なくして効率的でエコな生き方をしようと自分の中でイノベーションしているとも解釈できるからです。いつまでも若者のようにガンガン走り回る熱い生き方を誉める人も多いですが、僕には年齢なりに「渋く」変化していく方がクールでカッコ良いんじゃないかと思います。

　人間、年を取ったら無駄に動き回るのではなく、静かにしていて決める時だけ最小の動きでスパッと決める方が「無駄に年は取ってないよ」って感じがします。その方が大人です。テニスでも、パワーとスピードで押しまくるだけのテニスよりも、知略を駆使し相手の力を利用して勝つテニスの方が理想だと思います。もちろん、そのあたりの価値観は人それぞれでしょうけど。

　と言うことで、いま「やる気」が出ないのも単なる「夏バテ」ではなく、大人（老人？）への「モデルチェンジ」中なんだと考えることにします。「さなぎ」の状態なのですから。そのためにも夏休みは必要ですね。