幹事クリタのコーカイ日誌2016

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8月1日 ● 錦織のオリンピック。

 錦織がトロントでのマスターズ1000で準優勝をしました。決勝はさすがにジョコビッチに完敗しましたが、それでも今大会のジョコビッチは1セットも落とさなかったパーフェクトの内容だっただけに仕方ないと思います。それよりも左わき腹に爆弾を抱えながらもバブリンカに準決勝で勝つなど、好調なテニスを維持しての準優勝は価値があります。当然リオ五輪への期待も膨らむというものです。

 ただ一般的なスポーツファンなら錦織のメダル獲得に期待となるでしょうが、テニスファンとしては少々複雑な気持ちになります。錦織はきっとオリンピックで頑張るでしょう。メダル獲得ともなれば大きな話題になりますし全力で頑張れば可能性も十分あります。それだけに五輪後のシーズン後半から終盤が大丈夫かなと不安になるのです。

 今回のトロントから1週空いてリオ五輪、そのあとに休みなしでシンシナティでのマスターズ1000、そして1週空いて全米というハードスケジュールです。アメリカ大陸を北へ南へと移動するのも大変でしょうが、何より左わき腹です。トロントでは大丈夫そうに見えましたが、それでも全力でサービスは打っていませんでした。まだかばっているなという感じ。それなのにこれから大きな大会の連戦で、休む暇も手を抜く暇もありません。

 特に心配なのがやはりリオ五輪です。錦織は当然日本国民の期待を背負って全力で頑張るでしょう。そして痛めている左わき腹の故障を再発、シンシナティをスキップするも全米3回戦あたりで途中棄権するという嫌な予想が浮かんできてしまいます。しかも、全米が終わるとアジアシリーズが始まり東京にも来ます。ここでまた頑張ります。そしてアジアシリーズが終われば終盤戦で、ツアーファイナルに向けて最後の頑張りということになります。錦織がそれらを全て頑張って無事に乗り切れる気がしません。

 かと言ってオリンピックも今回が年齢的に最大のチャンスです。東京五輪でも多分錦織は出場するでしょうが、さすがに30歳ですから選手としてのピークは過ぎています。リオこそ錦織がメダルを獲得できる可能性がもっとも高いオリンピックになりそうですから全力を尽くすしかありません。後はとにかく故障しないことをファンとしては祈るしかありません。


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