幹事クリタのコーカイ日誌2016

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7月27日 ● フェデラーの長期離脱。

 テニスファンにとっては非常に残念なニュースが伝わってきました。フェデラーが今季の残り試合をすべて欠場するというのです。手術した膝の故障が全快していないということで、ウィンブルドンも恐らく膝の痛みをこらえてのプレーだったのでしょう。今年はリオ五輪もありますが、オリンピックはスキップしても全米とツアーファイナルは出場するのかと思っていただけに残念です。

 と言うか、これまで故障が少なかった選手だけに、年齢を考えると今回のリタイアはそのまま半ば引退同然にならないとも限りません。数々の連続記録は途絶え、キャリア通算記録の更新も難しくなりました。全てを成し遂げてきたフェデラーにとって、この欠場から再びモチベーションを取り戻してコートに戻ってくるだけのエネルギーがあるのかどうか。世界中にファンがいる偉大なスーパースターがコートから姿を消すことに時代の転換期を感じます。

 フェデラーとともにナダルもかなり故障が長引いているようです。かつての2強がすでに往年の力もなく、さらにジョコビッチもマレーも30歳を前にしてさほど先は長くなさそうとなると、ようやく錦織世代に順番が回ってくる日も近いと思われます。実際、トロントでのマスターズ1000大会に4強の中で参加するのはジョコビッチだけです。これは錦織にはチャンス到来です。

 長年君臨していた4強を除くと、ベテランのバブリンカ、ツォンガ、ベルディヒらと、中堅のチリッチ、ラオニッチ、錦織、そして若手のティーム、ゴフィン、キリオスら、この3世代間抗争が激化します。フェデラーの欠場で、いま大きく男子テニス界は舞台が回り始めました。


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