幹事クリタのコーカイ日誌2016

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7月14日 ● 三つ巴の都知事選。

 東京都知事選が公示されました。都民ではないので気楽な立場で観覧していますが、それにしても酷い顔触れです。前回も同じことを感じ、「これなら猪瀬が続投した方が良かったんじゃないか」と思いましたが、今回もまた「これなら舛添の方がマシかも」と感じます。と言うことは選挙をするたびに知事が劣化していっているわけで、何のために莫大な税金を投入して選挙をやっているのか訳がわかりません。

 今回の都知事選の有力候補は与党が推す増田寛也、保守分裂選挙を演出した小池百合子、そして野党統一候補の鳥越俊太郎の3人です。増田は「経験」が売りです。官僚、知事、大臣を経験し、行政に精通しています。ただし、政府与党の操り人形です。御しやすいからこそ推されているわけで、決してなにかイノベーションを起こすような力も意志もないでしょう。

 小池は「女性」を売りにしてくるでしょう。安倍政権では干されているので「一発逆転」狙いの都知事選立候補です。ただ自民党を敵に回したので、当選しても都議会運営は間違いなく苦しくなります。都政の停滞と混迷をさらに深めることになりかねません。爆弾みたいなものです。

 鳥越は宇都宮が下りたお蔭で野党統一候補として「反安倍」の受け皿となりました。ジャーナリストとして知名度も高いですから「人気投票」になりがちな都知事選では有利だと思います。ただ年齢と病歴からくる本人の健康問題はかなり不安ですし、都政にこれまで関心があったとも思えません。彼の興味はあくまでも国政だからです。政治家としても行政官としても経験はありません。当選しても嫌気がさして健康状態を理由に途中で投げ出しそうで心配です。

 強いて選ぶなら増田でしょうね。少なくとも行政を進めていく手腕があり、政府自民党と揉める心配がないだけマシ。都民にとってメリットがはっきりしているのは増田だけです。後の2人では不安ばかりが先に立ちます。個人的には都民ではないので都政はともかく、国民的イベントである東京五輪を大過なく進めていってさえくれれば良いなと思っています。そういう意味でも増田かなぁ。


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