幹事クリタのコーカイ日誌2016

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7月3日 ● ジョコビッチも人の子。

 ウィンブルドン3回戦でジョコビッチがクエリーに敗れました。試合はクエリーが最初の2セットを取りました。しかし、ここで雨のため順延。ジョコビッチは強運だな、これで日が変わればまたいつものように逆転勝ちしてしまうんだろうと思っていました。僕だけではなく世界中のテニスファンのかなりの部分がそう予想していたと思います。それほどジョコビッチは逆境に強い選手だからです。

 案の定、ジョコビッチは翌日3セット目を奪い取り、さらに4セット目も5-4とリード。次のサービスゲームをキープすれば2セットオールのタイになります。いよいよこれはジョコビッチ大逆転へと近づいているなと思われました。ところがクエリーがここでジョコビッチのサービスをブレイクし、さらに次の自分のサービスゲームをキープして5-6に。ジョコビッチは再びピンチです。そしてここでまた雨による中断。流れが悪くなると雨が降って中断とは、つくづくジョコビッチは運も味方につけているなと感じました。

 再開後、ジョコビッチはあっさりサービスゲームをラブゲームでキープしタイブレークに持ち込みます。そのタイブレークもジョコビッチが3-1とリードした時点で「やっぱりジョコビッチか」と多くのテニスファンはまた思ったことでしょう。クエリーはよくここまで善戦したよなぁ、でもグランドスラムは5セットマッチだからジャイアントキリングは難しいなと。

 しかしことはそう簡単にはいきません。ここからまたジョコビッチの調子がおかしくなりミスを連発し始めます。この試合は終始ジョコビッチの調子の波が激しく、らしからぬ凡ミスがやたらと多いのです。最終的にはジョコビッチがミスをしてクエリーがジョコビッチから歴史的勝利をもぎ取るわけですが、いったいぜんたいジョコビッチに何が起きたのか、そこが謎です。そのうちジョコビッチが語ってくれることを待つしかありません。

 いずれにしてもこの敗戦でジョコビッチはいくつもの記録を途絶えさせてしまいました。グランドスラム連続4大会優勝(タイ記録)、グランドスラムマッチ30連勝(オープン化以後新記録)、グランドスラム連続準々決勝進出記録28(歴代2位)など、いずれも大記録でしたし、まだこの先も更新していくと思われていたので、この敗戦は本当に驚きました。年間グランドスラムもオリンピックを含んだゴールデンスラムも夢となってしまいました。

 あれほど強くて隙がなく安定感抜群のジョコビッチでも負ける時は負けるんだなと改めて思いました。本当に過密スケジュールの中でずっと勝ち続けるのは大変です。ここらで一休みするのもジョコビッチにとっては良いのかも知れません。


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