幹事クリタのコーカイ日誌2016

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7月1日 ● テニスが上達する人の特徴。

 かれこれ40年近くテニスをしています。しかもサークルの幹事歴も30年を超えました。これだけテニスをしていると、テニスが上達するスピードが速い人と、なかなか時間がかかる人がわかるようになってきます。ただしこれはあくまでもアマチュアの、それも初心者から中級者レベルのテニス愛好家限定で、アスリートのレベルの話ではありません。自分がアスリートでもないのに、競技としてのテニスをしている人のことをとやかく言うのは失礼です。と言っても、テレビを見ながらトッププレーヤーのことをとやかく言っていますが、あくまでもそれはファン目線の話ですから。

 で、僕たちと一緒にテニスを楽しもうというレベルの愛好家の場合は、上達するかしないかと言えば、誰だって練習をすれば上達はします。競技レベルのシビアなテニスをしているわけではなく、お楽しみテニスなのですから、きちんとした基礎練習をしなくてもラケットを握る回数が多ければ少しずつであっても上手になっていくし、上手になればますます楽しくなるのでさらにレベルアップします。

 ただ上達が遅い人というのはこの「楽しむ」ことができない人が多いのです。真面目なのですが、真面目ゆえに考えすぎてしまいます。楽しまずに苦しんでテニスをしていると、そのうち「なんで余暇にテニスをしているのに辛いことをしているんだろう?」と思って、ある日心が折れてぱたりとテニスをしなくなってしまいます。せっかく上達してきているのに実にもったいないし残念です。のんびりでも良いので続ければ良いのになといつも思います。

 先ほども書いたように誰でも上達はしているのですが、それを肯定的に捉えられるかどうかということが大事です。ほんの少しの上達でも「できるようになった!」と喜びに変えられればいいのですが、真面目過ぎると上達しても「まだまだこの程度ではダメだ」とネガティブに考えてしまいます。理想が高いのは良いのだけれども、一足飛びに上達はしないのですから、一歩ずつ登っていく自分を肯定的に認められないと辛いばかりです。

 テニスを楽しむことが前提にあって、その上で努力をすること、頭を使うこと、そして時間をうまく使うことができればどんどん上達します。そこに必要なのはプロになるような選手に求められる天性のセンスとか体力とかメンタルの強さとかではありません。そういう天からのギフトがなくても、愛好家は思いっきりテニスを楽しめることができれば良いのです。登る山の高さが全然違うのに、アスリート気分で自分を追い込んでしまってはいけません。まあアスリート気分で楽しむというのなら良いのですがね。


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