幹事クリタのコーカイ日誌2016

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5月12日 ● 錦織がガスケに連勝した意味。

 現在ローマで行われている大会で錦織がガスケに完勝しました。テニスを知らない人からは「だからなに?」という話ですが、昔から錦織を見てきているファンとしたら、「そうか、完全にガスケの壁を乗り越えたな」と感慨深いものがあります。

 ガスケは天才肌の選手です。錦織はガスケのことを尊敬していて、尊敬のあまり初対戦からずっと勝てずにいました。もちろん、最初の頃はガスケの方がランキングも上で勝てないのも無理はなかったのですが、途中から錦織の方がランキングでも上回っていたのに、それでも勝てずにいたので「天敵」「苦手」と表現されるようになってしまいました。

 フェデラー、ジョコビッチ、マレー、ナダルのいわゆるビッグ4にも勝つことができるようになった錦織にとって、6回も対戦して1度も勝てない相手などガスケしか残っていませんでした。そのガスケ相手についに先週のマドリードで初勝利、そして続く今大会でも完勝したのですから、苦手意識のあったガスケをついに克服できたのだと思います。

 これで錦織にはもう「勝てない相手はない」ということになりました。もちろん、ビッグ4にバブリンカを加えた5人は錦織よりランキングも実績もキャリアも上です。しかし全員が格上だけに挑戦者のつもりで思い切っていけるというメリットもあります。多分これからの錦織は格下に負けることも少なくなり、5人を追うことだけに集中していけるので、ますます強くなるのではないかと思います。現在のローマ大会、そして続く全仏オープンでどこまで活躍できるか楽しみです。


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