幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

3月21日 ● 愛知県営テニスコート独占問題。

 昨日、フェイスブックにも書いたのですが、中日新聞の県民版に「テニスコート 特定者独占」という記事が掲載されました。僕たちが以前に良く使っていた小幡緑地という愛知県営公園のテニスコートが、同一人物の名前で土日朝9時〜夕方5時まで12面あるコートの大半を独占されているという内容です。このことはもうかれこれ10年以上前から僕たちは知っていて、どう考えてもおかしいということを言っていましたし、どこかに告発しようかと思っていましたが、どこの誰が伝えたのかわかりませんが、僕たち以外にも憤慨している人がいたようです。

 愛知県営のコートは2000年までは往復ハガキで抽選申し込みをする方式でした。これはとにかく大量の往復ハガキを用意して送らなければコートが取れないわけで、当時大高緑地のテニスコートなら1日につき100枚はハガキを出さないと当たらないと言われていました。僕たちはそんな資金もなければ手間もかけられなかったので、もっと少ない枚数で当たる春日井市の朝宮公園のテニスコートを申し込んで使っていました。名古屋市外だと倍率がぐっと下がるからです。

 ところが2000年から愛知県は往復ハガキでの抽選をやめて、「ネット愛知」という県営施設の管理サイトを作ってインターネット上で抽選申し込みができる方式に改めました。ネット申し込みなのでハガキ代はかかりません。しかも2000年当時はまだ誰も彼もがネットに繋げられるわけでもなく、特に年配層はまだネットでの抽選申し込みに抵抗がある時代だったので、いち早くネットに馴染んでいた僕たちにとっては有利な変更になりました。そこで県営コートでも最も便利で人気のある小幡緑地に本拠を切り替えることにしました。

 当時は本当に抽選がよく当たりました。毎週のように土曜日午後にコートを確保することができ、お蔭でサークル運営も楽になりました。テニスサークルと言うのはコート確保が一番の課題ですから、きちんとコートが確保できるのは大きいのです。しかし、数年経つうちにどんどんコートが当たらなくなりました。ネット愛知の利用者登録数が増えたせいだから仕方ないなぁと思っていたのですが、事態はどんどん悪化して毎週どころか月に1回も当たらないような状況になってしまいました。

 たまに小幡緑地に行くと、明らかにコートが空いています。しかしキャンセルが出ているわけでもなく、使っていないコートがそのまま放置されているのです。土日とも毎回同じ人たちが朝から夕方までテニスをやっていて、彼らが独占していることは一目瞭然でした。小幡緑地の近くに住んでいたテニス仲間が、コートを使っている人たちのサークルに入会して聞いたところ、どうやら公園関係者とも結託していてコートを独占しているらしいという話を聞いてきました。公営のコートなのに私物化されているようなのです。もちろん裏が取れている話ではないですから、あくまでも関係者から聞いた噂話のレベルです。真偽のほどはわかりませんが、単にクジ運が悪いからではないことは実感としてわかっていたので、この話には真実味がありました。仕方なく小幡緑地は諦めることにしました。

 僕たちはコート代が高いことで知られる名古屋市営の東山公園テニスセンターに本拠を移しました。コート料金が小幡緑地の5倍くらいするのですが、その代わり良く当たります。キャンセルも頻繁に出るのでキャンセル待ちでもコート確保できます。コート料金が高いから、みんな不要なのに使わないで空けておくなんてもったいないことはしないからです。たまに小幡緑地が当たって3ヶ月に一度くらい行くのですが、状況は何年経っても変わっていないどころか、さらに独占は進んでいるようです。しかも以前にも書きましたが、職員のサービスレベルもどんどん低下していて、使い勝手がきわめて悪いコートになってしまいました。

 今回の新聞記事によると、独占を緩和するために1ヶ月あたりに申し込みできる回数を30回くらいに制限して、特定の団体が大量に申し込みができないようにするらしいですが、それで少しは状況が改善されるかも知れませんが、僕は大きな効果は見込めないだろうと思っています。なぜなら我々は月に30回も申し込んでいないからです。それに僕たちが問題にしているのは、独占していることよりも、必要のない使わないコートをキャンセルしてほしいということなのです。みんなが使いたい土日のコートを使わないままに放置しておくのはテニス愛好家に対する裏切り的行為です。僕も時々必要以上にコートが当たる時がありますが、もちろん使わないコートはどんどんキャンセルしています。

 大人数が所属しているサークルが競って土日のコートを取り合っているのですから、個人でテニスを楽しみたい人は抽選申し込みをしても当たることはまず期待できません。そういう人たちはキャンセル待ちをしてコートを確保してテニスを楽しんでいます。だから僕はいつもサークルの参加者数を事前に把握して、不要だと判断したらなるべく早くコートをキャンセルするようにしています。限りあるコートはみんなで分け合うべきです。小幡緑地を独占している人にはそういう気持ちがないのが一番悲しいのです。

 もし独占を防ぎたいのであればコート代を値上げすることです。放置しておいたらもったいないと思うくらいのコート代にすれば、そんな不要なコートまで確保したりはしないでしょう。記事によれば小幡緑地は同一人物が1日まるまる利用すると割引制度があるらしいです。僕たちは4時間しか利用しないので、そんな割引があることも知りませんでしたが、なんと8時間で1面1850円しかかからないそうです。東山は2時間で3000円、8時間使ったら1面12000円です。同じ公営コートなのに比較にもならない料金差です。そういう意味のない割引制度なんか設けているから、ますます独占してキャンセルしないのです。そもそも格安になる財源は税金ですし、こんな制度は直ちにやめて欲しいと思います。

 今後、小幡緑地のコートが当たるようになるかどうか、また使いやすくなるかどうかは、じっくり見極めていき、またここで取り上げていきたいと思います。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」