幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月22日 ● AKB向井地、宮崎、大家の大抜擢。

 さて、世間一般の人々にはどうでも良いAKB48の話です。現在43枚目のシングル『君はメロディー』が発売中です。10周年記念シングルということで、卒業生の前田敦子や大島優子、板野友美、篠田麻里子らも参加しています。そのせいかセールスも順調のようです。メンバー的にも卒業生に現役古参メンバーの大量参加で、これまでのAKB48の集大成となるシングルでした。

 ですから、その次の44枚目のシングルこそが高橋みなみもいない新たな世代で作る本当の意味でのAKB48「次世代」メンバーによるシングルとなります。そのシングルの選抜メンバーとセンターが発表されました。選抜はいつもの夏曲らしく32人という大人数。センターは15期生の向井地美音が抜擢されました。向井地は大島優子が卒業の時に自分の後継者指名をしたほどの逸材で、当初から将来のセンター候補と言われていましたが、選抜経験も少なく、昨年の総選挙でも44位とまだまだ知名度も人気もこれまでの中心メンバーにははるかに及んでいません。それでいきなり単独センターという大抜擢は「1年早い」とファンからも言われていますし、せめて渡辺麻友とか島崎遥香とか、経験のあるメンバーとのWセンターでも良かったのではないかと思いますが、運営も思い切った手を打ってきました。

 『君はメロディー』でもこれまでの「神7」を従えて若い宮脇咲良を単独センターにしたし、今は次世代を育成、もしくはお試しとして使っている感じです。先日秋元康は「これからはセンターを固定しなくても良い」と発言していましたから、そういう意味ではかつてのようにセンターに過度な重みをかけ過ぎず、もっと曲ごとにセンターに立つメンバーを変えていこうということなのでしょう。毎回前田敦子がセンターだった時とはもうスタイルが違うということなのです。あれはあくまでも前田というセンターに相応しい人物がいたからそういうスタイルだったわけで、今は「絶対的」な存在がいないから、固定センターというスタイルにしないという判断なら妥当だと思います。

 さて、向井地のセンターと並んで驚いたのは、4期生の大家志津香と5期生の宮崎美穂が久々に選抜入りしたことです。宮崎の復活は以前にも書きましたがAKB48のひとつの定番ネタとして定着していますし、ここのところ本当に復活する動きがあっただけにある程度予想はできていました。5年前までは選抜の常連でしたし、歌、ダンス、トークの能力も高いので、使い勝手は良いと思います。ただ大家の選抜入りはかなりコアなファンだって予想していなかったと思います。まさにサプライズというか、謎の人選です。

 大家は「ミラクル9」のレギュラーとして長年活躍しているだけに一般への知名度が高いメンバーです。反面、総選挙では80位にも入れない圏外であり、シングル選抜にもじゃんけん以外で入ったことがないというAKB48グループ内での地位はかなり低いメンバーで、その一般知名度の高さとはかなりアンバランス。しかし、一般へのアピール度が高いメンバーがどんどん卒業していく中で、ようやく大家の知名度を活用しようという動きが出てきたのかも知れません。

 それと高橋がいなくなって後継の総監督となった横山結衣がトークが苦手なので、それをフォローするために喋りが上手い宮崎と大家を投入した可能性もあります。他にも指原莉乃、峯岸みなみという定番の「広報担当」はいますが、忙しい2人だけに彼女たちがいない時のための「トークのアンダー」という位置づけで宮崎と大家の投入だったら納得がいきます。とにかく今のAKB48の若手メンバーはトークスキルが低くて人材不足だから仕方ないのでしょう。

 この44枚目のシングルは6月の総選挙の投票券付きシングルなので、1年でももっとも重要なシングルです。抜擢された3人の総選挙の順位にどう影響するかも見どころとなりそうです。


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