幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月8日 ● 音の「厚み」について考える。

 サックスを習い始めて6年半が過ぎました。先日のも含めてこれまで発表会には16回も参加しています。その16回全ての動画は保存してあって、HDDに入れておくだけでは心配なので、YouTubeにもアップしてあります。最初は非公開設定だったのですが、「観たい」という奇特な人が時々いるので、限定公開にして今は希望者にだけそっと見てもらうようにしています。さすがに先生たちも映っているので公開設定にはできませんが。

 さらにYouTubeの利点は、どこにいてもどんな環境でも見返したい時に動画を見られるということ。今日もピアノのレッスン時にMちゃん先生に見てもらいました。彼女は発表会ではほぼ店外で案内役をやっていたせいで、僕の演奏を聴けなかったから見てみたいというので、レッスン室でスマホで再生。昔ならビデオカメラで撮影して、そのカメラをテレビにつないでしか見られなかった動画が、今では本当に手軽に見られるのですから便利な時代になったものです。

 で、Mちゃん先生の感想は「音が変わりましたね、ぶ厚くなった」ということでした。音の厚さというのは吹いている自分ではなかなか実感しにくいというか、相変わらず緊張していて吹くのに必死なのでよくわかりません。昔と変わってきたと思うのはピッチが安定してきたというのは自分でもわかります。これは口の形や息のコントロールが安定してきたからでしょうが、音が厚くなったというのはもっと抽象的だからわかりにくいのです。

 Mちゃん先生に「過去の演奏と聴き比べてみると良いですよ」と言われたので、改めてYouTubeにアップしてある過去の演奏をずっと聴いてみました。正直、昔の下手くそな演奏を聴くのは結構苦痛です。音うんぬんよりもまずミスばかりしているのが耐えられません。指はモタモタ、ピッチはフラフラ、リズムはグダグダです。ただ古い動画から新しい動画へと進めて行くにつれて、徐々に聴きやすくなってくるので、そこはやはり亀の歩みながらも進歩しているんだなぁとは感じました。

 ただ肝心の「音の厚み」ですが、これはなかなか実感しづらいところでした。1年半前の「ひこうき雲」は確かに今回の「SWEET MEMORIES」よりも音が薄っぺらい感じはしました。しかし3年前の「Happy Xmas(War Is Over)」と比べても、それほど大きな違いはない気もします。それより昔の演奏は確かに音の厚みは全く感じられません。総じてその時の調子の良し悪しや、たまたまリードやマウスピースなどのセッティングが上手く決まったかどうか、さらに会場の環境にも影響されるし、もちろん選曲によっても左右されそうです。

 今回もし音に「厚み」があったとしたら、そうしたいろいろな要因がうまく組み合わさったことが6割、自分の技術の向上が4割くらいではないかと感じていますが、動画見たいろいろな人から「音が良くなった」と言われたので、これを自信にして次回の発表会に向けてさらに頑張ろうと思っています。


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