幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月4日 ● デ杯イギリス戦。

 デ杯ワールドグループ1回戦の日本対イギリスが始まりました。イギリスは昨年のチャンピオンです。日本としては完全にチャレンジャーの立場ですが、決して勝機がないわけではありませんから期待したいと思います。

 日本の布陣は錦織圭とダニエル太郎がシングルス、西岡良仁と内山靖崇がダブルスということになりそうです。対するイギリスはもちろんアンディ・マレーのワンマンチームですが、ダブルスランキング世界2位のマレーの兄、ジェイミー・マレーがいますから、いざとなるとマレー兄弟のダブルスで勝負をかけてきます。アンディが単複で3勝をあげるというのがイギリスの勝ちパターンです。

 日本はもちろんエース錦織が2勝を挙げることが必須です。その上でシングルス2対決でダニエルが勝つか、もしくは錦織をダブルスにも起用してダブルスを取りにいくかという選択肢になります。ダブルスが弱い相手なら錦織で3勝ということも考えられますが、イギリスはシングルス2が弱点なので、ここはダニエルの奮起に期待した方が良さそうです。なにせ錦織にはA.マレーとのシングルス1での勝利が求められますから、ダブルスで疲弊している場合ではありません。

 初日のシングルス1と2の対戦はお互いに絶対的なエースである錦織とマレーが勝つことでしょう。2日目のダブルスは内山と西岡の頑張りに期待したいですが、普通にやればイギリスに勝てる要素はほとんどありません。そして3日目、恐らく王手をかけられている日本はまずシングルス1で錦織がマレーに勝つこが条件になります。イギリスにはホームの利がありますが、幸いコートが芝ではなく錦織が得意なインドアハードなので、マレーとも互角に戦えるのではないかと思います。もちろん相手はビッグ4であり世界2位のマレーですから互角以上に持ち込むのは大変ですが。

 そしてもし錦織が勝てば2勝2敗でシングルス2対決に勝負がかかることになります。ダニエルの世界ランキングは現在87位。恐らく対戦相手になるであろうエバンスは157位ですから、ランキングではダニエルの方が上です。ただ経験ではエバンスの方が上ですし、地元ということもあり、決してダニエルが有利とは言えません。ダニエルはクレー育ちなのでハードコートは苦手ですし。錦織もダニエルも勝てる確率は5割以下でしょうから、ここで連勝するのはかなり大変ですが、決して不可能なことでもありません。

 日本が前年の優勝国に勝つようなことがあればこれは日本テニス史に残る大金星です。錦織が全盛期のうちに日本にはデ杯で奇跡を起こしてほしいので、今回はそのチャンスだと思います。


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