幹事クリタのコーカイ日誌2016

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3月2日 ● なでしこ大ピンチ。

 なでしこジャパンがピンチです。リオ五輪出場をかけたアジア最終予選。6チーム中2位までに入らなければならないのですが、なんと2試合終わって1敗1分け。勝ち点わずか1で5位に沈んでいます。初戦のオーストラリア戦で完敗し、今日の韓国戦でもせっかく先制したのに終了間際に追いつかれて引き分け。勝ち点3を目前で逃してしまいました。これで早くも自力での予選突破がなくなってしまいました。

 残る3試合を全勝すれば予選突破の可能性はまだないわけではありませんが、かなり追い詰められています。もしリオ五輪出場を逃すようなことがあれば、日本における女子サッカーの人気はかなり大きなダメージを受けることでしょう。あの歓喜のW杯優勝をピークに、少しずつ、しかし確実に結果が残せなくなってきました。W杯で準優勝しても「優勝できなかった」と思われてしまうハードルの高さにも問題はあるかも知れませんが、金メダルは難しくてもメダルを狙えると思われているのですから、五輪出場は最低限だろうと思います。

 なでしこが少しずつレベルダウンしているのは、何と言っても世代交代がうまく進んでいないからです。澤こそ引退したものの、宮間、大儀見、川澄、岩清水ら主力が長年変わっていないので、チームとしての成長が感じられません。若手が出てこない状況では、ベテラン勢の衰えがそのままチームの実力の衰えとシンクロします。無理して実力の劣る若手を使うのもなかなか勇気が要りますが、経験を積ませないと育ちません。今のなでしこは若手にとってチャンスが少なすぎる気がします。

 そう考えると停滞の一番の原因は佐々木監督にあることは間違いないでしょう。彼が代表に引きあげて育ててきた選手たちを使うのも仕方ないのかも知れませんが、だったらその前に監督を替えるべきだったのではないかと思います。ここに至ってはもう手遅れですが、本来なら前回のW杯決勝で負けたところで交代すべきでした。そうしていれば、今の五輪予選は全然違った選手たちが戦っていたことでしょう。

 仮に運良く五輪に出られたとしても、今のままではアメリカやドイツなどの強豪に勝つのはかなり苦しいと容易に予想できます。もうこの先は佐々木監督と心中するしかありません。


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