幹事クリタのコーカイ日誌2016

[ 前日翌日最新今月 ]

2月24日 ● 担担麺愛好会。

 僕は長年「担担麺愛好会」の会長をしています。創設者です。会を創ったのは正確には覚えていませんが、恐らく1985年頃だったと思います。活動内容は担担麺を出す店を見つけたら食す、以上です。

 と言うのも、1980年代半ばというのはまだ世の中にそれほど担担麺という料理が広まっておらず、そのあたりの店で食べられるものではなかったからです。担担麺のルーツは四川料理にあるわけですが、日本式の汁あり担担麺は陳健民が考案したものとされていますから、それほど歴史の古い料理ではありません。僕が担担麺に出会ったのは、新入社員当時に会社の先輩たちが足繁くランチに通っていた比較的高級な中華料理店でした。

 担担麺は他のメニューに比べてちょっと高かったので、金のない新入社員の僕はその店でも比較的廉価のチャーハンばかり食べていたのですが、担担麺大好きな先輩の真似をして試しに食べてみたところ衝撃の旨さでした。こんなラーメン食べたことがないと思いました。実際、先ほども書いたように、その頃は担担麺を食べられる店なんて本当になかったのです。なので、それ以来「担担麺」の看板やのれんを見ると、必ずその店に入って担担麺を注文するようになりました。名古屋だけではなく、旅行先でも行くので、家族に呆れられていました。

 僕の好きな担担麺は胡麻をしっかり使ったマイルド系なものです。辛さはそこそこあれば十分ですが、胡麻は必須であり、それもたっぷりです。黒胡麻は邪道です。ましてや勝浦担担麺のようなものは僕の中では担担麺ですらありません。旨いまずいの問題ではなく、あれは別の料理だと僕は認識しています。そして未だに胡麻をたっぷり使った担担麺を探し求めているわけです。

 その歴史ある「担担麺愛好会」ですが、実はなかなか仲間が増えません。と言うか、増やしていません。僕は連れだって食べに行くという気もほとんどなく、自分でどんどん開拓しているだけなので特に仲間が必要なわけでもないからです。愛好会はあくまでもシャレのレベルでした。ただし、30年以上経った今でも活動自体は以前より停滞していますが、愛好会の旗は降ろしていません。

 ところが最近知り合ってちょっと話すようになった某女子が「私も担担麺好きです!」と愛好会入りを求めてきました。男には厳しい僕ですが女子には甘いのであっさり入会を許可し、今日、早速彼女のお薦めの担担麺を食べに行きました。そこはカジュアルな担担麺専門店でしたが、味は十分に合格点でした。点数をつけたら85点はいけます。値段の安さを考えて補正したら90点オーバーかも知れません。

 そして何より久しぶりに「担担麺」愛に目覚めた僕は、いまネットで担担麺を売り物にしている店を検索しまくりです。昔に比べて随分と担担麺を出す店は増えましたし、担担麺のバリエーションも増えています。楽しみです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」