幹事クリタのコーカイ日誌2016

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1月19日 ● 裏目に出たSMAP謝罪会見。

 予想はしていましたが、それ以上にSMAPの生放送謝罪会見は視聴者の評判が悪かったようです。木村が一人でセンターで会見を仕切り、4人がそれぞれ死んだ魚の目をして途切れ途切れに、ため息交じりで謝罪の言葉を絞り出す光景は「公開処刑」「見せしめ」「お葬式」などと酷評されています。テレビの恐ろしさは言葉以上のものをカメラが捉えて視聴者に伝えてしまうことです。いくら4人が用意されたカンペ通りに喋っても、伝わるものはそんな薄っぺらな言葉ではなく、本人たちの心情であり、言葉なんかよりはるかに強くはっきりと気持ちが伝わってきてしまいます。

 「ああ、4人は全く納得なんかしていないな」「悔しさでいっぱいなんだな」というのを全身で表現していて、それは彼らのドラマや映画の演技などよりはるかに説得力がありました。そういう意味では、4人の過去最高のパフォーマンスであったし、日本のテレビ放送史上に残るような「事件」でした。

 ジャニーズ事務所としては、全く目論見と異なってしまったのではないでしょうか?本来の狙いは4人が謝罪することで、メリーにケジメをつけるとともに事態の鎮静化を図りジャニーズのイメージダウンを防ぐつもりだったのでしょうが、むしろ4人を晒し者にしたことで反感を買い、ジャニーズ事務所ひいては芸能界の闇をさらけ出し、その前近代性を強調してしまいました。視聴者を簡単に騙せると考えていたジャニーズ事務所の浅はかさばかりが際立って、さらなるイメージダウンにつながってしまったのです。完全に裏目に出ています。

 浅はかなのは事務所だけではなくフジテレビも同様で、SMAPで長年稼がせてもらったのに、事務所に加担して一緒になって功労者を公開処刑し、それで視聴率を稼ごうとしたのですから「ゲスの極み」で、大きなイメージダウンをしてしまいました。あの後でこれからスマスマという番組をどう楽しんだらいいのかと思います。というか、フジテレビはすでに「振り返ればテレ東」と言われるくらいダメになっているので、これが決定打になるかも知れません。

 さて、会見ではSMAPを続けるとも解散するとも何とも言いませんでした。事務所への謝罪だけです。この会見への反応でまた世間の風向きが変わってきています。これまでは「SMAP解散しないで」という声がほとんどだったように思いますが、この会見後は「本当にジャニーズにとどまっていて良いの?」と思った人も多いことでしょう。こんなブラック企業に残るよりも、茨の道でも自由を求めて離れた方が良いんじゃないかと。何より本人たちはこの屈辱をどう受け止めたのかが気になります。あの木村のドヤ顔を見ていたら、僕が中居の立場なら事務所を辞めちゃいそうですが、外から野次馬が見ているようには簡単な話ではないでしょうし。


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