幹事クリタのコーカイ日誌2015

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12月31日 ● 何でもありの紅白。

 さて恒例の紅白歌合戦の雑感です。いま紅白が終了して10分後くらいから書き始めています。ちなみに永平寺は雪のない大晦日のようです。

 今年の紅白は何よりNHKスタッフの勝利でした。とにかく「盛り上がるのであれば何でもあり」という姿勢。これは大いに評価したいと思います。これまでの紅白なら自主規制していたようなこともどんどん取り入れて、紅白の「規制緩和」を実現していました。本来の「今年の歌を聴かせる」というところから大きく逸脱し、何でも良いから盛り上げようという意識が感じられました。各歌手ごとにディレクターをつけて、それぞれが視聴率が取れるように企画をぶつけ合ったような印象です。

 これまでなら「トイレタイム」になっていたような演歌歌手の時にも、単に歌わせるだけではなく若手歌手やらお笑い芸人やらとコラボをさせたり、歌を聴かせる時でも演出やセットをかなり凝って作りこんでいました。しかも合間のショーも昔なら寒い企画が多かったのですが、今回はアニメだろうがディズニーだろうがスターウォーズだろうが、とにかくタイアップできるものはタイアップしてでも話題性を盛り込み、視聴者に休む間を与えないように進行していました。

 司会のイノッチをフォローするためにジャニーズ勢も一丸となって協力していて、嵐や中居、木村らが次々と臨時MCとして加わるし、相変わらずAKB48グループは人数が多いせいもあって、あちらこちらに駆り出されて大忙しという感じでした。ジャニーズやAKBの獅子奮迅に比べてEXILE、三代目、E−girlsが働きが悪いのですが、あれはNHK側が使う気がないのか、本人たちがバラエティ的なことを断っているのか、どちらなんでしょう?

 選曲があまりにも懐メロに偏っていて、「今年の歌」を歌わせてもらえた出場者が少なかったのは残念ですが、こういう演出意図では仕方ないのかも知れません。ただそうなると、余計にぱみゅぱみゅとももクロを落としたのは合点がいきません。女性演歌歌手をあと2人落としてでも入れるべきではないでしょうか。なにせ小林幸子の「千本桜」に弾幕コメント入れてしまうのです。もう年配の視聴者には訳がわからないのを承知の上なのですから、だったらもう演歌減らしても良いでしょう。もし今年の紅白の視聴率が高かったら、来年は一気に視聴ターゲットを若返らせるかも知れないなと見ていて感じました。

 個々に印象に残った演出は、先ほどの小林幸子の弾幕、セーラームーンに扮するAKB、芥川賞作家の相撲、Perfumeの高度な映像との合成、そして前田敦子と大島優子のサプライズ登場です。AKBに関しては事前にイリュージョンをやるという話は流されていました。Mステで2度もやっているのにまたやるの?と思わせておいて、実は2人のサプライズのためのフリだったというのは、なかなかNHKもやるなと感心しました。きっとAKBのファンからは「最近卒業生が出過ぎではないか」と批判も起きそうですが、受けたし、話題になったし、たかみなも喜んでいたし、何より見ていてほっこりしたから良いんじゃないかと思いました。

 歌に関して良かったと思ったのは、ゲスの極み乙女。、NMB48、椎名林檎、Superfly、X JAPAN、レベッカあたりで、これはもしかして紅組が勝ったんじゃないかなと思って見ていたら、本当に勝ちました。紅白ではどちらが勝ってもあまり重要視はしていないのですが、さすがに最近は白組が勝ち続けていて納得できなかったので、久しぶりに紅組が勝って良かったです。


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