幹事クリタのコーカイ日誌2015

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12月23日 ● 恒例冬ドラマ展望。

 恒例の冬ドラマ(1−3月期)展望です。と言っても今年は本当にドラマを見る数が減ったので、最近この展望もかなり怪しいものになってきました。見ていないのに展望もなにもあったもんじゃありませんが、長年の恒例なのでとりあえずやってみようかなと思います。

 まず今や視聴率がもっとも取れる枠になったTBS系日曜夜9時から。この枠はホームドラマか池井戸原作かという感じですが、今回はホームドラマできました。『家族ノカタチ』。独身主義の30代男女とその親のホームドラマ。主演は香取信吾、共演は上野樹里、西田敏行、水原希子、荒川良々、千葉雄大、柳原可奈子、中村アン、水野美紀、風吹ジュンほか。これで視聴率が取れるかどうかと言われると微妙なキャストですが、枠のパワーでそこそこ期待はできるとは思います。

 最近低迷が続くフジ系月曜夜9時は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』。東京を舞台にした旬な若手俳優が競演する青春群像劇。まあいかにも月9らしい内容です。脚本はベテラン坂元裕二。主演は有村架純、高良健吾。共演は高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎、浦井健治、永野芽郁、高橋一生、松田美由紀、小日向文世、八千草薫ほか。いかにも若者向きなのですが、若手を揃えても目玉になるようなスターがいないので大丈夫かなと思います。ターゲット外の僕にはあまりにも興味がわかない内容ですが、果たして今の若者はこういうドラマを求めているのでしょうか?

 TBS系火曜夜10時『ダメな私に恋してください』は気楽に見られそうなラブコメディ。主演のダメ女に深田恭子、共演にディーン・フジオカ、三浦翔平、野波麻帆、ミムラほか。コメディ好きの僕ですし、フカキョンも嫌いではないですが、いかにも低予算で作った感のあるドラマだけにどうかなと思います。朝ドラで人気のディーン・フジオカが注目かな。

 その裏のフジ系火曜夜10時『お義父さんと呼ばせて』も恐らくコメディ。遠藤憲一が年の差婚をする蓮佛美沙子の父親が渡部篤郎。このオヤジ2人のバトルが見どころ。他にあまり情報も出ていないのでわかりませんが、脚本が『離婚弁護士』や『BOSS』の林宏司ですから脚本次第では意外に面白くなるかも知れません。

 日テレ系水曜夜10時は『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』。女性犯罪を担当する女性刑事たちの警察モノ。主演は堀北真希、共演は檀れい、知英、高梨臨、YOU、DAIGO、佐野史郎、大地真央ほか。役者はそこそこ話題性のある人やベテランを揃えていますが、警察モノは内容次第ですからどうなることやら。脚本家を多く揃えているようなので、回ごとのギャップが大きいかも知れません。

 そしてまたその裏のフジ系水曜夜10時『フラジャイル』は医療モノ。マンガ原作で、偏屈イケメン天才医師に長瀬達也。共演は武井咲、野村周平、小雪、北大路欣也ほか。長瀬のドラマは面白い作品が多いですが、医療モノとなるとどうなることか。脚本はベテランの橋部敦子ですし一定のクオリティは担保されているとは思いますが。

 その橋部作品の「僕の生きる道」シリーズに出ていた草なぎ剛が主演するのがテレ朝系木曜夜9時『スペシャリスト』。犯罪者の心理を知り尽くした刑事が事件に挑む警察モノ。共演は南果歩、芦名星、和田正人、夏菜、平岡祐太、吹越満ほか。ちょっとキャストは弱いですが、テレ朝はこうしたジャンルのドラマは得意としているだけにどうでしょう。

 逆に犯罪者側が主人公になるのがフジ系木曜夜10時『ナオミとカナコ』。DVの夫を排除するために完全犯罪に挑む女性2人の話です。原作は奥田英朗。主演は広末涼子、内田有紀。共演に吉田羊、高畑淳子、佐藤隆太ほか。広末と内田という90年代から活躍してきた人気女優の初共演というのが話題です。佐藤隆太が2役なので、ドラマの面白さを決めるのはむしろ佐藤の演技力かも。

 TBS系金曜夜10時はイギリスの作家のサスペンスを原作にした『わたしを離さないで』。脚本は森下佳子。『仁』『ごちそうさん』『天皇の料理番』などヒューマンなドラマを書かせたらいまや天下一品の人気作家。主演は綾瀬はるか、共演に水川あさみ、三浦春馬、真飛聖、伊藤歩、甲本雅裕、麻生祐未ほか。内容がサスペンスなだけに森下のテイストがどう生きるのかが気になります。

 お子さま向けの枠として定着している日テレ系土曜夜9時は『怪盗 山猫』。神永学原作のミステリーをドラマ化。企業から大金を盗み悪事も暴く天才怪盗に亀梨和也。共演は成宮寛貴、広瀬すず、菜々緒、北村有起哉、大塚寧々、佐々木蔵之介ほか。なかなか人気者を揃えたキャスティングです。亀梨が主演じゃなければ見たくなります。少々残念。

 ざっと見渡したところ、「これは見たい!」と思わせるような作品が見当たりません。企画は手堅いですがどれも冒険していないし、俳優も見慣れた連中ばかりで、わくわくさせてくれるような組み合わせもありません。強いて言えば僕の好みでは『お義父さんと呼ばせて』『ナオミとカナコ』ですが、どちらも視聴率は一桁に沈みそうな気配はつきまといます。来年1−3月期は大河ドラマ『真田丸』に集中しようかな。


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