野球の国別対抗戦プレミア12の準決勝、日本は韓国にまさかの逆転負けを喫してしまいました。９回まで３点リードして完全に勝ちパターンだったのに、まさかの４点取られての逆転負けは、ちょっと信じられないような展開でした。野球は怖いです。

　先発の大谷が素晴らしい投球で７回まで１安打完封。平田のタイムリーなどで３点のリードをもらいました。さらに大谷から変わった８回の則本のピッチングも見事でした。９回は松井で行くか、それとも則本をもう１回いくかと思ったら則本続投。ベンチは決勝のことを考えずにこの試合を勝ちに行くんだなと思いましたが、それだけにこの試合はもう勝ったなとも思いました。ところが９回いきなり則本が大乱調でアウトひとつも取れずに１点を取られてさらに満塁にしてしまいます。

　ここで松井を送りますがストレートの四球で押し出しで１点差。さらに変わった増井が李にタイムリー２塁打を打たれて逆転されてしまいました。継投が完全に裏目に出ました。小久保監督のベンチワークが悪いとは言えませんが、でも流れを止める何らかの手立てを打てなかったのかと悔やまれます。

　これは韓国側から見たらマンガかドラマのような爽快な大逆転劇でしょう。予選の初戦で完敗を喫したライバル日本に準決勝でリベンジ。それも敵地日本で一気呵成の大逆転勝利です。これは素晴らしい集中力を見せた韓国を誉めるしかありません。

　それに仮に日本があのまま逃げ切っていても決勝戦で投げる投手がいません。今大会でもっとも信頼のおける投手は前田、大谷、そして則本でした。その３人が投げられない、しかも打線もそれほど奮っているわけでもない中、決勝をどう戦うつもりなのかと思っていましたが、結局その心配も勝てばこそだっただけに残念です。