幹事クリタのコーカイ日誌2015

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11月6日 ● ピアノのペダル。

 僕はピアノを習い始めるまではピアノのペダルが何のためについているのかよくわかっていませんでした。いや、あれで音を響かせているんだなぁ、くらいは知っていましたが、そもそも3本もペダルがついているし、どういう役割分担になっているのかもわからなければ、どういうタイミングで踏んでいるのかも知りませんでした。

 ピアノを習い始めても、最初は当然基礎的な運指からですから、ペダルは使いません。最初に曲を弾き始めた時も、ごく初歩的な楽譜でしたから、なるべく指だけで音を繋げるようにということでペダルは使いませんでした。発表会で曲を演奏する時でも、最初の「カントリーロード」、一昨年の2曲目の「What a Wonderful World」、昨年の3曲目の「エンドロール」まで全て連弾で、ペダルはMちゃん先生が担当して踏んでいたので、僕は指を動かすだけ。つまり習い始めて3年余り、ペダルをきちんと踏んだことがまったくなかったのです。

 ようやく今年夏に演奏した「糸」の伴奏ではじめてまともにペダルを使うことになりましたから、ペダル歴は実質1年弱です。当然、なかなかペダルが上手くなりません。ちょうど1ヶ月後の発表会で弾く「見上げてごらん夜の星を」も、ようやくここにきて指の方がかなり滑らかになってきたのですが、そうなるとペダルの粗が目立つようになります。Mちゃん先生に言われるのは「音が切れる」「音が濁る」の二言ばかりです。ペダルをうまく踏めずに音が切れてしまう、もしくはペダルを踏みっぱなしで音が濁ってしまう。どちらもペダルを踏むタイミングがわかっていないためです。

 頭ではもちろん理解できています。問題はそれに体がついてこないことで、なにせ右手と左手を間違えずに動かすだけでいっぱいいっぱいなので、右足にまで気が回らないというか、ペダルを気にした瞬間に指がぐちゃぐちゃになるのです。Mちゃん先生に言われることも「とにかく音を聞いて」ということなので、どうやら頭よりも感覚で身につけるしかないようです。

 大人の習い事は子どもと違って「頭を使う」ことが大事だと考えています。子どものように体で覚えるのは大人は時間がかかります。時間がない大人は、子どもとは逆に頭で理解して要領よくポイントをつかんで上達するのが早道です。だから何とか音楽も頭できちんと理解して、短時間でそれを体で表現できるようにしようと努力しているのですが、結局どうしても体に染み込むまで練習する時間が必要になってきます。その最低限必要な時間がなかなか取れない。発表会まで残りジャスト1ヶ月でどこまで成長できることやら。


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