幹事クリタのコーカイ日誌2015

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10月4日 ● 日本の決勝トーナメント進出はあるか。

 ラグビーW杯サモア戦。日本が南アに勝ったのは決してまぐれではないことを証明するような強さを発揮して見事に完勝しました。これまで過去1度しか勝てなかったW杯ですでに2勝。最終戦は最下位に沈むアメリカが相手ですから、これも恐らくは勝てるでしょう。3勝1敗という成績は大会前にはさすがに無理だろうと思っていた結果です。この好成績なら通常は2位になって決勝トーナメント進出決定です。しかし今回ばかりは違います。なにより勝った相手が南アなのがまずかった。スコットランドに勝って3勝1敗なら素直に2位だったでしょうが、なまじより強い相手に「史上最大の番狂わせ」で勝ったために、どうやら3チームが1敗で並ぶことになりそうです。

 日本がアメリカに勝つとして、首位の南アも残る対戦相手はアメリカだけなのでこれもまた負けることは考えられません。となると、決勝トーナメント進出はスコットランドとサモアの対戦にかかってきます。現在日本は勝点8、スコットランドは勝点10です。スコットランドがサモアに勝つか、4トライ以上あげて引き分ければ、その時点で日本には可能性がなくなります。つまりサモアがスコットランドに勝つか、引き分けでも3トライまでに抑えこんでくれなければならないのです。

 これは数字の上ではありそうですが、実際にはかなり厳しい状況です。サモアはもう決勝トーナメント進出の可能性はありません。モチベーションは決して高くはないでしょう。特に南の島の人々は気持ちの浮き沈みが激しいので、モチベーションが上がらなければかなりのマイナスになります。対するスコットランドはもちろん決勝トーナメント進出がかかっているのですから必死で試合に臨んできます。たださえ実力的にはスコットランドの方が上なのですから、このモチベーションの差ではなんともなりません。

 こうなると悔やまれるのは、なぜ日本は昨日のサモア戦でキックではなくトライを狙っていかなかったのか、ということです。サモアに勝つことだけを考えるのなら、もちろん確実にキックで3点を積み重ねていくのが正解だったでしょう。しかし、決勝トーナメント進出、ベスト8が目標なら勝点1の上積みを狙ってあと2トライを何としても取りにいくべきでした。

 もちろん、これは結果論だと言われるかも知れませんが、せっかく南ア戦では最後に引き分けではなく勝ちを狙ってトライを取りにいったチームなのですから、最後までそういう積極的なラグビーを貫いても良かったのではないかと思います。久しぶりに訪れたラグビー人気復活のチャンスです。4年後に繋げられるような、ファンを魅了するラグビーをアメリカ戦でも見せてほしいところです。


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