幹事クリタのコーカイ日誌2015

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10月1日 ● 山本昌の最終登板。

 今日のマツダスタジアムでの広島戦が雨で流れたため、7日に延びました。それが中日の今季最終戦となります。と言うことで、なんとこの試合に山本昌が登板することが確実になったそうです。前回の登板が50歳の誕生日2日前。それから投げることなく引退を発表したので、50歳登板は夢のまま終わるかと思われました。この広島戦でも投げられればという話はありましたが、怪我をした人差し指はまだ完治には遠い状況だったので無理かと思われていました。しかし、この雨のお陰で山本昌に準備期間ができました。恐らく1人だけの登板となると思いますが、今季最終戦に投げられることになって本当に良かったと思います。

 もちろん、50歳登板をしなくてもすでに山本昌は十分にレジェンドです。史上最年長41歳でのノーヒットノーランや45歳での完封勝利など数々の最年長記録だけではなく、通算219勝、最多勝3度、最優秀防御率1度、最多奪三振1度、ベストナイン2度、沢村賞1度。そもそも実働32年というのが信じられません。本人も引退発表の時に言っていたように「奇跡のような」野球人生です。あの400勝投手の金田だって引退した年は5勝でした。その時まだ36歳。山本昌は40代に入ってからも3度二桁勝利、48歳シーズンでもまだ5勝を上げているのです。

 50代現役投手というと、水島新司の「野球狂の詩」に登場する岩田鉄五郎ですが、この作品が最初に描かれた1970年代前半では投手は金田のように30代半ばで引退するのが普通でした。稲尾や杉浦、村山など、当時の各球団のエースはみな若くして引退しています。だからこそ50歳で投げ続ける岩田がマンガの登場人物足りえたのですが、現代で同じようなキャラクターを出すなら60代投手を出さなければなりません。それほど山本昌の長寿は野球界の常識を変えました。今では40代現役の投手が次々と活躍しています。どんな記録よりもそれが山本昌の一番の大きな功績でしょう。

 7日に山本昌と対戦することになる広島のバッターは気を遣うでしょうね。最後に佐々岡からホームラン打ってしまう某村田のような空気を読まない真似はさすがにしないと思いますが。


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