幹事クリタのコーカイ日誌2015

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9月17日 ● 白鵬休場でどう変わるか。

 大相撲秋場所は白鵬が休場したことで、これまでにない展開になっています。なにせ白鵬は2006年九州場所で休場してから9年間も皆勤を続けてきました。この間の大相撲が苦しい時代を1人で支え続けてきたと言って良いでしょう。その白鵬が急にいなくなったことで、土俵がどうなるのか興味は尽きません。

 横綱日馬富士も休場しているので、優勝争いは残る横綱鶴竜と大関の照ノ富士、稀勢の里の3人が軸になることは間違いないでしょう。番付と安定感で言えば鶴竜かも知れませんが、最近の勢いは明らかに照ノ富士にあります。横綱昇進を狙うには白鵬が休んでいる今場所こそ足固めをする大チャンス。気合が入っていると思われます。

 このモンゴル勢に割って入れる唯一の日本人力士が稀勢の里。実力的には大きな差はありませんが、相撲にむらっ気が多いので、下位に取りこぼしては優勝を逃し続けています。2006年初場所で栃東が優勝して以来の日本出身力士の優勝を果たすなら稀勢の里しかないと思われていましたが、いつの間にやら29歳になってしまい、それが現実になるためのタイムリミットも近づいてきていると思うので、このチャンスを逃して欲しくはないですが。

 他には今場所照ノ富士と並んで無敗の関脇・栃煌山や同じく関脇の妙義竜も期待の実力者ですから、ここらで一皮向けて大関昇進を目指すには、白鵬の休場がいいきっかけになるかも知れません。

 いずれにしても、これはいつか来る「白鵬がいない時代の大相撲」を見据える場所でもあります。白鵬30歳、日馬富士31歳、鶴竜30歳、琴奨菊31歳、豪栄道29歳。23歳の照ノ富士以外の横綱大関はみな同世代ですから、数年後には誰も土俵に残っていない可能性が大です。そう考えると若手の成長がいまひとつ遅いですが、そろそろ逸ノ城、大砂嵐、遠藤といったあたりに、この機会にグッと伸びてきてほしいと思います。


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