今季最下位を突っ走る中日が怒涛の引退ラッシュです。和田、小笠原、谷繁と毎日のように名球会入りした選手が引退発表しています。さらに朝倉も引退、そして多分川上、岩瀬、山本昌も今季限りだろうと思います。さすがに荒木や森野はまだやるとは思いますが、これだけ弱ければ大幅に血を入れ替えるしかないと思うので、この引退ラッシュも仕方ないかなと思います。

　ただ大ベテランが引退するのはともかく、それに取って代わるだけの若手が出てきていないことが問題です。すでに引退を発表した小笠原も和田も今季の打率は３割前後と、さして衰えは見せていません。ただ守れない走れないなので使われないだけですから、少々もったいない気はします。また谷繁は監督に専念するための現役引退ですから、実は若手捕手の杉山や桂よりも打撃もリードも優っているくらいです。

　これまで長年中日を支えてきたベテランが辞めるのは、若手の台頭に押されてではなく、若手の台頭を促すため。かつてＡＫＢ４８の総選挙で篠田麻里子が「潰すつもりできてください」との名言を残したように、本来先輩にその座を譲られているようではダメなのですが、これだけ弱くてはそうも言ってられないということでしょう。

　こうなると若手の成長を待つだけではなく、空いた穴を埋める選手の獲得も急務です。ドラフト、トレード、ＦＡ、外国人と選手を獲得する手段はいろいろあります。これまでのようにケチケチしていたら、いつまで経っても強くなれません。ベテランがいなくなって浮いたお金をバンバン使って、ソフトバンクのような補強をしてもらいたいものです。前にも書きましたが、落合ＧＭはリストラばかりやっていて、全然チームは強くなっていません。そろそろＶ字回復をお願いしたいと思います。