幹事クリタのコーカイ日誌2015

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9月10日 ● 水害への取り組み。

 昨日台風18号が名古屋にあまり被害をもたらすことなく去って行った話を書きましたが、危惧していた通り、その後に北関東に大きな被害をもたらしてしまいました。鬼怒川の堤防が決壊し氾濫した濁流が住宅街に流れ込んでしまいました。栃木から名古屋に単身赴任しているサークルのメンバーが今朝栃木に向かう途中にメールをしてきて「こちらはひどいです」と伝えてきたので大丈夫かなと思っていたら、本当にひどいことになってしまいました。心配です。

 日本は地震国であり火山国であると当時に水害の国でもあります。海沿いは高波、山沿いは土砂崩れ、川沿いは洪水とどこにいても被災の可能性があります。さらに平地でも雷に強風、竜巻と自然の猛威が襲ってくるので、安心して住んでいられる土地などほとんどありません。昔からそうした天災に備えるために治水土木工事がずっと行われてきましたが、それでも常に自然が人智を上回ることが多く、さらには都市化によってより被害が拡大することさえ起っています。

 国家全体を強靭にするには莫大なコストがかかりますし、この財政状況では土木工事に使えるお金は「無駄な公共工事」としてやり玉に挙げられかねません。かと言って、人命を軽んじるわけにはいきません。軍事費の拡大には反対する人も自衛隊の救助活動には「もっと自衛隊を!」と叫びます。あれもこれもできれば良いですが、世の中は思うようにはならないものです。

 昨日も書いたように名古屋には伊勢湾台風で死者が5000人を越えるという甚大な被害を被った記憶があり、古くからこの地域に住んでいる人は水害にかなり敏感です。2000年9月の東海豪雨の記憶も残っています。だから低地には住まないという年配の人はかなり多くいます。しかし、時代を経てそうした記憶が薄れるとまた教訓を忘れてしまいがちになるのが人間です。何度も繰り返される被害を見るにつけ、もっと防災への取り組みが人の記憶や痛みに関係なくシステムとしてできないものかなといつも思ってしまいます。

 ともあれ、これからまだ東北や北海道ではかなりの雨が降るようです。これ以上の被害が出ないことを祈ります。


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