幹事クリタのコーカイ日誌2015

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8月18日 ● 叱られたい願望。

 ちょっと前の『ヨルタモリ』で、タモリが「女性から叱られたい願望」を吐露していました。実際に番組の中で宮沢りえと小池栄子から叱られた模様を再現して、ニヤニヤご満悦なところを放送されていましたが、この気持ちはわからないではありません。もちろん叱られるのなんて真っ平御免だという男性もいるでしょうが、一部の男性にはそういう願望があるのだろうというのは十分に想像がつきます。

 女性から叱られて喜ぶというのは、ひとつはマゾヒスティックな倒錯的性癖があるということも考えられますが、そういう性癖の話ではなく「子ども返り」したいという気持ちの人もいるような気がします。子どもの頃は母親や学校の先生によく叱られたものです。男の子はとにかくバカですから、本当に日常的に叱られ続けてきました。母親、先生だけはなくクラスのしっかりした同級生女子からもよく叱られていました。その当時の甘酸っぱい気分に戻りたいということが「叱られたい願望」に結びついているのではないかと思います。

 ところが壮年を迎えた男性はもう誰にも叱られなくなっているのです。社会的にも認められ、家族もあり、ある程度の経済的余裕もある立場になると、叱るどころか注意さえしてもらえません。自分の立場とプライドを周囲が尊重してくれるので、若い頃より楽に生きられるようになる反面、「これでいいのか?」と不安になることも多いのです。だからちゃんと叱ってくれる人を求めるのではないかと思います。

 叱られたい願望のある男性は精神的に余裕がある大人だろうと思います。じゃなければ叱られたら自分のプライドが傷ついてしまいますから。もちろん番組中にタモリが言っていたように叱ってくれる女性も誰でもいいわけではありません。叱られるにしても人を選びます。こちらが認めている女性でなければダメです。なにせ母親や先生やしっかり者のクラスメイトの代わりなのですから。

 そう言えばこの頃ピアノのMちゃん先生が優しくてあまり叱ってくれません。以前はもっと厳しかったのに。指導方針を変えたのか、長年の付き合いで慣れてしまったせいか、他に理由があるのかわかりませんが、個人的にはもっと叱って欲しいかもと『ヨルタモリ』を見ながら思いました。


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