幹事クリタのコーカイ日誌2015

[ 前日翌日最新今月 ]

8月10日 ● 錦織全米へ向けて好スタート。

 錦織圭がシティ・オープンに見事に優勝しました。北米シリーズ初戦での優勝は、全米に向けて絶好のスタートを切ったと言っていいでしょう。第1シードのマレーこそ早期敗退していたとは言え、グロス、チリッチ、イズナーと大型のビッグサーバー相手の3連勝は素晴らしいです。全て第1セットを落としてからの逆転というのも錦織らしいところです。どうしてもビッグサーバー相手だとサービスにタイミングが合うまで時間がかかりますが、ひとたびリターンが合いだせば、後は錦織のペースになるということ。5セットマッチの全米ならますますアジャスト能力が高い錦織が有利になっていくことでしょう。

 これで錦織はランキングも4位に上がりました。ランキングはその時どきで変わりますから、あまり神経質になることもありませんが、ただ4位と5位では大違いです。グランドスラムで第4シードまでに入れるかどうかで勝ち上がりの楽さが大きく変わるからです。全米までは何としてもこのまま4位以内をキープしておきたいところです。そしてできたらジョコビッチとは違うハーフに、ついでにジョコビッチの山にバブリンカとかナダルが入っておいてくれたら言うことなしです。

 さて、ランキングキープのためにも大事なモントリオールでのロジャース・カップが始まりました。この大会はマスターズ1000大会で、今年錦織がひとつの目標としているマスターズ1000での優勝を果たすチャンスの大会でもあります。フェデラーが欠場しているため第4シードに入れましたし、最強のジョコビッチや相性が悪いバブリンカもガスケもトップハーフ、錦織はマレーとともにボトムハーフになったのもラッキーでした。

 心配なのは錦織の山にナダルが入ってきたことです。ナダルはずっと不調でランキングを落としているとは言え、怖い選手であることは間違いありません。もちろんクレーではなくハードなので、現状では錦織が有利だとは思いますが、4強の中で唯一勝ったことがないナダル。ここはぜひナダルから初勝利を上げて、その勢いでマスターズ1000での初優勝を達成し、全米への弾みをつけてほしいところです。あとはとにかく怪我をしないことですね。ナダルと激闘になって故障再発なんてことだけは避けてほしいです。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」