幹事クリタのコーカイ日誌2015

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7月26日 ● 旭天鵬と若の里の引退。

 大相撲名古屋場所は白鵬の35回目の優勝で幕を閉じました。そして十両陥落が決定的な旭天鵬と、同じく幕下陥落が決定的な若の里の2人の大ベテランがどうやら引退するようです。まだ本人たちから正式な発表はないようですが、報道によれば間違いなさそうです。

 平成4年春場所の同期入門で40歳の旭天鵬と39歳の若の里。旭天鵬は幕内優勝も経験した角界のレジェンドですし、若の里は一時期大関候補とまで呼ばれた実力者でしたが、どちらも引退するとなると相撲ファンとしては寂しい限りです。

 幕下に落ちる若の里はまだしも、旭天鵬は十両陥落とは言え関取なのだし、ここから再び幕内返り咲きを狙って相撲を取って欲しいと思いますが、本人が十両落ちしたら引退とたびたび公言してきただけにそれを翻すことは難しいのかも知れません。これまでの実績を考えれば十分なものがありますし、ここで引き際をキレイにしようというのもひとつの美学でしょう。最後に白鵬の優勝パレードの旗手を務めたことが良い花道になりました。

 それにしても力士もみんな長寿になりました。昔は10代後半で初土俵を踏んで20代で活躍し、30代前半で引退していたものですが、最近は30代の幕内力士がゴロゴロいます。旭天鵬が引退すると一番古株は安美錦になりますが、こちらも平成9年初場所初土俵の36歳と大ベテランです。他にも同じく36歳の豪風、35歳時天空、34歳里山など10数人の30代力士が幕内にいます。

 逆に言えば若手力士が少ないわけで、22歳逸ノ城、23歳照ノ富士、大砂嵐くらい。24歳の遠藤は昔ならそろそろ若手と呼ぶ年齢ではないのですが、他の3人が全て外国人力士だけに日本人最若手力士として期待されてしまうわけです。まあ遠藤は見た目もいかにも若いですし。

 こうした高齢化が進んでいるのは大相撲だけではなく、スポーツ医学等の進歩によりほとんどの競技スポーツが同様な傾向にありますから、今後はこれまでの年齢に対する意識を改めていく必要があるんでしょう。28歳くらいまでが若手で、34歳くらいまでが中堅、ベテランは35歳以上になるかも。すでにプロ野球はそういうイメージになってきていますが、大相撲も追いつきそうです。さすがに旭天鵬クラスの大ベテランはなかなか現れないでしょうけど。


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