幹事クリタのコーカイ日誌2015

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7月13日 ● ジョコビッチ王者のテニス。

 一昨日の「熱中症対策」のエントリーに対して多くのアクセスがありました。恐らく急激に上がった気温で熱中症が多発して、検索ワードの上位に来た影響だろうと思いますが、大したことを書いていなくて折角来てくれた方には申し訳なかったです。まあ内容は浅くても全く関係ないことが書いてあったわけではないので良いかなと。

 さて、ウィンブルドン男子シングルス決勝はジョコビッチがフェデラーに7-6、6-7、6-4、6-3で勝ちました。スコアの上では競っていますが、内容的にはジョコビッチの完勝だったと僕は思います。見方によっては内容も競った試合だったとも言えますが、肝心のポイントは常にジョコビッチが取っていましたし、フェデラーがいくら攻めてもジョコビッチのディフェンスを崩せなかったのですから、やはりジョコビッチの方が一枚上だったなと感じました。

 もちろんフェデラーのテニスが悪かったわけではありません。むしろ10年ほど前の全盛期よりもテニスの内容は上だったと思います。サービスは冴え渡って厳しいコースに強烈なサービスが入っていたし、ジョコビッチでさえなかなかコースを読めませんでした。フォアのストロークの強打だけではなく、バックハンドでもかなり攻めていました。もちろんエドバーグがコーチについてから増やしていたネットプレーも良かったです。

 それでもその全ての攻撃をジョコビッチは跳ね返し続けました。それも単に返していただけではなく、決定的なチャンスをフェデラーに与えないように深くコントロールしていました。そして少しでもフェデラーのボールが甘くなればすぐさま攻撃に転じてポイントにつなげてしまいました。攻守のバランスが取れたジョコビッチのテニスは安定感が抜群で、まさに王者のテニスだと思います。

 フェデラーに勝機があったとすれば立ち上がりから押していた第1セットを取ることしかなかったと思います。長い勝負になればなるほどジョコビッチのテニスは良くなってきますし、逆に攻め続けているフェデラーは疲れてきます。短期決戦で勝負を決めたかったフェデラーとしてはチャンスが多かった第1セットを取れなかった時点でほぼ決着はついていたのだと思います。それでも第2セットのタイブレークを取ったあたりはフェデラーの意地を見た思いがしました。

 「4強」から「1強」になってしまった男子テニス界ですが、ジョコビッチの全盛期も2011年から始まってすでに5年目。そろそろピークを過ぎる時期にきていると思います。追い上げる錦織、ラオニッチあたりに早く世代交代を望みたいところですが、昨日の決勝のレベルの高さを見ていると、まだ少しかかるのかなと思わざるを得ません。


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