幹事クリタのコーカイ日誌2015

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7月12日 ● セレナの偉業。

 ウィンブルドンの女子シングルスでセレナ・ウィリアムズが優勝しました。これでグランドスラム通算21勝で歴代3位になり、グラフの22勝まであと1勝と迫りました。またグランドスラム4大会連続優勝の2度目の「セレナスラム」達成。そしてグラフ以来の年間グランドスラムに王手をかけました。記録づくめです。

 セレナももう33歳です。それなのにこの圧倒的な強さは驚異的です。男子のフェデラーも相変わらず高いレベルを維持していますが、それでもジョコビッチやナダル、マレーと比べたら圧倒的な強さどころか、ここ数年は押され気味です。ところがセレナは後から出てきた若手を全く相手にしていないのです。技術だけではなくパワーもスピードも未だにナンバー1なのだから若手にしてみたらかなうはずもありません。

 全米オープンには年間グランドスラムとグラフに並ぶ22回目のグランドスラム制覇がかかりますが、一番好きで得意な地元大会だけに、よほどのことがない限りセレナが優勝するのではないかと思います。今後はどこまで記録を伸ばすのかが注目となりそうです。

 ただ女子テニス界のことを考えると、早くセレナに対抗できる選手が現れないと人気が落ちていくことが心配されます。今でもすでに男子は有力選手が白熱した戦いを繰り広げていて注目を集めているのに比べて、女子は目玉が足りないと思うのに、いつまでもセレナの独り舞台では物足りません。期待の若手選手は何人も出てくるのですが、セレナに勝てないままにみな年齢だけを重ねています。

 今回決勝で対戦したムグルサもそんな期待の若手。今回は初めてのグランドスラム決勝でメンタル的にも厳しい戦いだったと思いますが、まだ21歳だけにぜひ経験を積んで世代交代の旗手になってもらいたいものです。


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